羽黒山五重塔とは? わかりやすく解説

羽黒山五重塔

名称: 羽黒山五重塔
ふりがな はぐろさんごじゅうのとう
名称(棟):
名称(ふりがな):
番号 0217
種別1: 近世以前寺院
国宝重文区分 国宝
指定年月日 1966.06.11(昭和41.06.11)
員数(数): 1
員数(単位):
代表都道府県 山形県
都道府県 山形県鶴岡市羽黒町大字手向
所有者名: 月山神社
出羽神社
湯殿山神社
指定基準
管理団体名:
管理団体住所
管理団体指定年月日
構造形式 三間五重塔婆、こけら葺
時代区分 室町前期
年代 応安5(1372)
解説文: 出羽三山神社参道の傍にたっている。 室町時代初期応安五年(一三七二)ごろに建てられたものである
 髙さ二九メートル余、周囲には緑をめぐらす。塔として正規の手法をとっており、細部手法には室町初期特徴がよくみえる。当時五重塔としては、すてに明王院五重塔貞和四・一四四九](広島県福山市)が国宝指定されているが、この塔はこれとならんで室町初期五重塔の代表たりうるものである

羽黒山五重塔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 14:08 UTC 版)

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千憑社

国宝 羽黒山五重塔
所在地 山形県鶴岡市羽黒町手向7
位置 北緯38度42分17.12秒 東経139度58分3.41秒 / 北緯38.7047556度 東経139.9676139度 / 38.7047556; 139.9676139 (羽黒山五重塔)座標: 北緯38度42分17.12秒 東経139度58分3.41秒 / 北緯38.7047556度 東経139.9676139度 / 38.7047556; 139.9676139 (羽黒山五重塔)
主祭神 大国主命
社格 出羽神社末社
別名 羽黒山五重塔
地図
羽黒山五重塔
羽黒山五重塔 (山形県)
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羽黒山五重塔(はぐろさんごじゅうのとう)は山形県鶴岡市羽黒町手向(とうげ)の羽黒山にある室町時代建立の五重塔

概要

山形県にある山岳修験の道場である月山湯殿山、羽黒山を合わせて出羽三山という。このうち羽黒山には三山の神を祀る三神合祭殿があり、そこへ至る参道の途中、木立の中にこの五重塔が建つ。近くには樹齢1000年、樹の周囲10mの巨杉「爺杉」がある。 東北地方では最古の塔といわれ、昭和41年(1966年)に国宝に指定された。塔の所有者は出羽三山神社(月山神社出羽神社湯殿山神社)である。

平安時代中期の承平年間(931年 - 938年平将門創建と伝えられているが定かではない。現存する塔は、『羽黒山旧記』によれば応安5年(1372年)に羽黒山の別当職大宝寺政氏が再建したと伝えられる。慶長13年(1608年)には山形藩最上義光(もがみよしあき)が修理を行ったことが棟札の写しからわかる。この棟札写しによれば、五重塔は応安2年(1369年)に立柱し、永和3年(1377年)に屋上の相輪を上げたという。

塔は総高約29.2メートル、塔身高(相輪を除く)は22.2メートル。屋根は杮(こけら)葺き、様式は純和様で、塔身には彩色等を施さない素木の塔である。

明治時代神仏分離により、神仏習合の形態だった羽黒山は出羽神社(いではじんじゃ)となり、山内の寺院や僧坊はほとんど廃され、取り壊されたが、五重塔は取り壊されずに残された数少ない仏教式建築の1つである。江戸時代は五重塔の周囲には多くの建造物があったという。

近世までは塔内に聖観音軍荼利明王妙見菩薩を安置していたが、神仏分離以後は大国主命を祭神として祀り、出羽三山神社の末社「千憑社(ちよりしゃ)」となっている。

所在地

山形県鶴岡市羽黒町手向 羽黒山境内

交通

鶴岡駅よりバス40分、徒歩10分

参考文献

  • 『週刊朝日百科 日本の国宝』97号、朝日新聞社、1999、pp.10 - 219 - 10 - 220
  • 藤森照信・前橋重二『五重塔入門』、新潮社、2012、pp.79 - 83

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