繰り返される予算危機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/27 15:01 UTC 版)
「カリフォルニア州の政治」の記事における「繰り返される予算危機」の解説
カリフォルニア州の予算は150億ドル以上の赤字になっており、支出削減か税の追加が必要である。州予算は成立のために3分の2以上の「超多数」を必要としていた。2010年に命題25が成立してからは、増税の時のみに3分の2以上の超多数が求められるようになった。少数派の共和党は民主党との妥協を検討すること無しに増税はしないということに固執できる。民主党は子供、貧者および年長者へのサービスを減らすことのみでは予算を均衡化できないと主張してきた。予算のかなりの部分は州法、州憲法修正条項、あるいは刑務所の健康管理に関する連邦裁判所判例で固定されているので、逆効果を生むようなプログラム(公共交通や教育予算)あるいは増税でもしなければ、支出を抑える操作はほとんどできない。実際の「解決策」は新税無し(ただし抜け道を塞ぐ)と、小型計画の停止であり、解決策の大部分は創造的な会計手法(税の徴収を加速させることなど)である。これは2009年の場合、経済の例外的(かつ予想外)な改善が無ければ、事態を悪化させた可能性がある。シュワルツェネッガー知事による拒否権発動の恐れの下で、幾らかの修正が行われ、2008年の州予算はほぼ3か月遅れで成立した。構造的な赤字体質の問題は2009年まで先送りされた。 継続する問題は2008年後半に広く認識されるようになり、進行中の建設計画に影響する可能性と赤字額が今後18か月間に420億ドルまで膨らむと予測されるようになった。2009年2月半ばには資金繰りに詰まると予測された。 2009年7月に予算の平衡化について暫定合意がなされ、一部は郡や市の政府から数十億ドルを借入し、問題の大部分は先送りされたが、公衆安全、健康管理および社会サービスに重大な影響を及ぼす可能性があった。地方政府による訴訟は予算の承認の上に予測されている。解決策の中には工事業者に対する借用証書の発行を少なくとも2009年10月まで継続することと、州の従業員の労働時間と給与を15%削減することが含まれている。知事が提案した囚人27,000人ほどを釈放することは反対を呼んだ。任期の制限を受ける議員はより高位の役職を求めていく者がいることが予測されるので、2009年7月(2010年会計年度)の予算案は30の法案に分けられ、候補者は選択した法案に反対することができたので、後の予備選挙で賛成票が否定材料に使われないようになった。 2011年、カリフォルニア州立公園当局は、ジェリー・ブラウン知事の指導下に70の州立公園閉鎖を提案した。これには議会少数党の共和党が反対したために、ブラウンが2011年初期に有効期限の切れる税を延長する提案について住民投票に掛けられなかったことが大きく災いした。シュワルツェネッガー知事が2009年に提案しその後撤回したように、この件は中流階級有権者から議員に2012年命題を認めるよう圧力を掛けさせる、あるいは発議権によって直接行動に移させる策略である可能性がある。
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