編成内の車両における記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 16:10 UTC 版)
「編成 (鉄道)」の記事における「編成内の車両における記号」の解説
国鉄・JR各社では、101系以降の新性能電車や新幹線電車、気動車の各車両について次のような記号を用いて編成を表す場合がある(編成略(サフィックス)記号)。 M - 動力車(走行用の動力が付いている車両。電車・気動車を問わず用いられる。Motor(モーター)から) D - 気動車(特に電車と気動車を区別する場合に、気動車の走行用エンジンの付いている車両に用いられる。Diesel(ディーゼル)から) T - 付随車(動力の付いていない車両。電車・気動車を問わず用いられる。Trailer(トレーラー)から) 電車の場合は奇数形式が基本となるため、偶数形式には電動車・付随車を問わず「'」(ダッシュ)を付けて区別する場合が多い。ただし、奇数形式でも(奇数形式の電動車(M車およびMC車)とユニットを組む)主要機器を持たない中間電動車をM'と表記したり、同じ形式でも搭載している機器が異なるため番台分けが行われている場合には、記号に数字を付けて「M1」や「M3」の様に区別することもある。 また、この記号を用いて1編成あたりの動力車と付随車の数(4M2T等)を表したり、1編成あたりの動力車と付随車の比率(MT比あるいはTM比という)を表す場合もある。 これらの記号には、さらにサフィックス(ひとまわり小さい記号)をつけることで詳細を表すことができる。表記は基本的に下記の通りであるが、大文字表記のものでもひとまわり小さく表記しづらい場合には小文字で表記される場合がある。またJR化後車両には、下記の記号に加えて独自の記号を使用している場合もある。 C - 制御車(Control(コントロール)から) S - グリーン車(Special(スペシャル「特別車両」)から。なお当初はSecond(二等車)から) N - 寝台車(B寝台車。Night(ナイト)またはNeru(寝る)から。A寝台車(サロネ581形)の場合は「TNS」と表記) B - ビュッフェ(Buffet(ビュッフェ)から。普通客室との合造車が基本であるためhは付かない) D - 食堂車(Dining(食堂)から) K - 売店を設置した車両(在来線車両ではサハ164で、新幹線では新幹線0系電車25形、新幹線200系電車225形400・1400番台で使用された記号。Kōsaikai / Kiosk(駅構内の売店を意味する鉄道弘済会やキヨスク)から。特別客室あるいは普通客室との合造車が基本であるためhは付かない) Z - 事業用車 P - 郵便車(Post(ポスト)から) g - 荷物車 h - 普通車(グリーン座席と普通座席の合造車の場合のみ。ha(普通車の記号・ハ)またはhanshitsu(半室)から) d - 2階建車両(double decker(ダブルデッカー・2階建)から) e - 中間電源車(サービス用電源装置を搭載した普通車。electric(エレクトリック・電気)から) R - 特別車(E655系での御料車に当たる車両。Royal(皇室)から) O - 運転台撤去車 また、電動車とユニットを組むパンタグラフ付き付随車にA(Alternating Current(交流)から)やp(Pantograph(パンタグラフ)から)を用いる場合もある。
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