簾中抄とは? わかりやすく解説

簾中抄

主名称: 簾中抄
指定番号 2490
枝番 00
指定年月日 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  『簾中抄』平安時代院政期末の歌人藤原資隆が八条院暲子内親王のために著した故実書である。内容宮廷年中行事天皇皇族百官人名職名から歴史文芸事項までを記した簡易百科で、女性用平仮名主体書かれている
 冷泉家本はその現存最古本として新出のものである体裁綴葉装共紙焦茶表紙中央に「簾中抄」と外題がある。料紙楮紙打紙して用い巻頭に「年中行事」以下、標目三十三項を九行三段掲げる。本文は半九行、内題および小項目から一字下げ説明文を記す。文体真名交り仮名文で、まま同筆校合訂正がみえ、文中には人名名所など鎌倉時代後期頃の墨傍訓一部声点校合注記等がみえる。
 冷泉家本上下巻を一帖とし、首尾題はない。前段上巻部分には「年中行事」についで、神代から第八十六四条院までの「帝王御次第」を収める。ついで四丁分の白紙をおいて下段下巻部分の頭に追号天皇書上げ、「年号」以下「所々長吏別當」までの三十一項目を収める巻末延暦寺座主「円基」までで、裏表紙部分大半欠いている。
 本書改定史籍集覧本などと比較すると、掲出記述にも相違がみえ、とくにこの本が帝王四条院摂関右大臣良実までで収めている点は古態存して注目される。また年号の「文永」までが一筆で、「寛元四年」の注記に「当今」(後深草とみえることは、本書親本寛元年間一二四三~四六)を降るものではなく本書書写文永初年一二六四~)であることを示している。また本書巻末に他本にない「所々長吏別當」の記載がみえることは、本書伝来併せ注目されよう。

簾中抄

読み方:レンチュウショウ(renchuushou)

分野 事典

年代 平安後期

作者 藤原資隆



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