等族国家と公会議主義とは? わかりやすく解説

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等族国家と公会議主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/28 23:30 UTC 版)

等族国家」の記事における「等族国家と公会議主義」の解説

等族国家は、各王国規模での政治社会定着させることにつながり中世的な普遍世界から絶対王政への橋渡しをする役割担った。これは教権側から見れば王国ごとに教会分断しようとする動きとなり、危険なものであった。なぜなら皇帝との対立が同じ普遍性土台の上戦ったものであったために教権普遍性自体を疑うものではなかったのに対し等族国家はまさに普遍性そのもの問題としたからである。このような代議制統治構造は、実に教会においてまず発展し教皇首位権対す公会議主義思想展開したグレゴリウス改革後の1123年ローマで公会議開催され西欧における代議制統治が始まる。 1213年インノケンティウス3世招集した第4ラテラノ公会議には、高位聖職者だけでなく、諸王使節イタリア都市使者司教座教会聖堂参事会教会選出された代表が出席した。また同時期にドミニコ会でも代議制統治組織発展し世俗支配においては1158年バルバロッサがロンカグリア (it) において招集した帝国議会をその嚆矢とする。ティアニー教会制度世俗王権模倣したというよりは、時代必要性もたらしたものだとしているが、一方で代議制統治発展において、教会法学者の影響大きなのであることを強調している。

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等族国家と公会議主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:57 UTC 版)

中世ヨーロッパにおける教会と国家」の記事における「等族国家と公会議主義」の解説

グレゴリウス改革以後西ヨーロッパ教会における教皇首位権確立された。教権伸長はこの時期さまざまな局面での教権世俗領域への介入つながったが、封建君主たちの激し抵抗遭い一連の政治闘争によって教皇権の根拠に対して厳しい批判の目が向けられるようになった。 この時期封建制国家は、特にイギリスドイツ典型的に身分制秩序発展し身分制議会(これを等族議会という)が形成されるようになった。これは一方で貴族による王権の制限という形式取ったが、同時に王権中心とした王国単位での共同体創設することにもなり、普遍的な世界の解体につながるものであったこのような身分制に基づく議会主義をとる国家等族国家といい、ヨーロッパ中世後期特徴的な国家様式であると考えられている。等族国家は西はブリテン島から東はポーランドさらには聖地作られ十字軍国家同様の形態を取るが、その内実は地域によりかなり異なる。たとえばドイツでは大空位時代から諸侯自立化進みカール4世時代金印勅書制定によって国王の選挙制が確立された。重要な帝国法は帝国議会決定されるのが常となり、典型的な等族国家形成した一方でフランスではカペー朝による王領拡大諸侯領を破壊する形でおこなわれ王国対す国王支配がより強力であったために、等族議会である三部会では当初から国王主導的な役割担い国王政策道具として扱われる側面強かった。 ともかくこのような等族国家は、各王国規模での政治社会定着させることにつながり中世的な普遍世界から絶対王政への橋渡しをする役割担ったといえる。これは普遍的にキリスト教世界影響を及ぼす教権側から見れば王国ごとに教会分断しようとする動きとなり、危険なものであった。なぜなら皇帝との対立が同じ普遍性土台の上戦ったものであったために教権普遍性自体を疑うものではなかったのに対し等族国家はまさに普遍性そのもの問題としたからである。ところでこのような代議制統治構造は、実に教会においてまず発展したものであった。そして教会においては教皇首位権対す公会議主義思想展開されていくのである

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