第二期探索者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/31 01:40 UTC 版)
真壁啓一(まかべけいいち) 本作の主人公。生きる意味を見出すため、迷宮街にやってきた。体力テストの途中、三原に「お前は合格するだろうから、今晩俺のところに飲みに来い」と声を掛けられた。体力テストを突破し、約束どおり酒場に訪れるが、そこで三原の死を知る。 三原の死を忘れないように、またこれから会う全ての人を忘れないようにと日記を付けている。この日記こそが「迷宮街輪舞曲」本編なのである。 高校時代、体操部だったらしく体力とバランス感覚に優れている。だが決して屈強な体格とは言えず、実際笠置町部隊でのトラブルメーカーである。 笠置町翠(かさぎまちみどり) 迷宮街事業団理事・笠置町隆盛の娘。葵とは双子の姉妹である。幼いころから武術を習っており、か細い体からは考えられないほどの体力をもつ。これは重心移動などに全く無駄が無いためで、体力テストも軽々突破できた。ただし魔法に関しては全く才能が無い。葵とは違って気が強く、がさつな面も見られる。 はじめ津差を仲間にしようとしていたが、戦闘推奨派の翠と戦闘回避派の津差とは同じ部隊にはなれなかった。代わりに真壁を仲間に引き入れるが、なぜ体格的に不安要素が大きい真壁を引き入れたのか、本人も良くわかっていないらしい。 笠置町葵(かさぎまちあおい) 迷宮街事業団理事・笠置町隆盛の娘。翠とは双子の姉妹で、葵は妹。姉が武術を体得しているのに対し、葵の場合は魔法を体得している。魔法媒介である不可視の物質「エーテル」を、迷宮街とは異なり「コダマ」と呼ぶ。ただしその後必ず「エーテル」といい直す。 性格も姉とは対照的で気弱であるが、心理テストの結果は翠と同じである(もっとも、葵は翠の答えを予想して書いた)。 「ゆういち」という名前に嫌な思い出があるらしく、同じ「ゆういち」である小寺を仲間にするのに抵抗を感じていた。それも自分から小寺には言い出せず、真壁を通して断りを入れた。 青柳誠真(あおやぎせいしん) 真壁や翠とは違う、パワータイプの戦士。はじめ恩田の部隊に参加する予定だったが、真壁の、わがままとも取れる願いを聞き入れて笠置町部隊に。迷宮街に来る前は寺で坊主をしていた。 京都大地震のとき、地下迷宮への穴は幾つもあったらしく、笠置町隆盛の指揮で穴は埋められていった。そのままだと怪物が一般人を襲う事件が多発したからである。その中に青柳の知人もいた。結局、迷宮街の入り口は一つにまで減ったが、彼は迷宮の一番奥まで行って怪物を残らず追い払おうとしている。 常盤浩介(ときわこうすけ) 笠置町部隊の罠解除士。魔法や治療術のテストでは全く成果を挙げられなかったが、そのことが罠解除士には向いていたらしい。複数のことを同時に考えることができ、かつ頭の回転が速いためで、逆に言えばひとつのことに集中できなかったのである。 罠解除士のテストでは最も優秀な成績を残し、見事合格となった。 児島貴(こじまたかし) 笠置町部隊の治療術士。テストの段階で、既に他人の傷を癒すことが出来たほど秀でた才能を持つ。訓練所の広場で第一期探索者に対し、常盤と力を合わせて「エーテル」の奪い合いに勝利している。その点を葵が評価し、仲間に引き入れた。 常盤も児島も、かつてはロックバンドを組んでいたらしい。そのため派手な髪形をしている。 恩田信吾(おんだしんご) 第二期探索者の一人。青柳は元々彼の部隊に参加予定であった。後に小寺を仲間に引き入れることになる。 小寺雄一(こでらゆういち) 「エーテル」に高い親和性を示す、第二期探索者。罠解除士に高い素質を持つが、児島には劣る。 名前が原因で笠置町部隊に入れなかったが、本人は自らの力量不足が原因だと思っている。その後恩田部隊に参加することになる。 津差龍一郎(つさりゅういちろう) 2メートルはあろうかという巨漢で、「握るならマウスより鉄剣、叩くならキーボードよりモンスター」という考え方で迷宮街にやってきた。初期から真壁とは親しくしていて、笠置町にも目をつけられる。心理テストの結果から笠置町部隊には入れなかったが、その後も親しい間柄にある。 鈴木秀美(すずきひでみ) 第二期探索者の罠解除士。真壁らよりも少し遅れて迷宮街に訪れ、全試験でトップ合格。和歌山出身で、笠置町姉妹と同じく戦闘技術を伝える家柄に育ち、幼い頃から鍛えられてきたエリート。恩田にスカウトされ、小寺がいなくなった後の恩田部隊に参加。
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