空軍に関すること
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 03:39 UTC 版)
「ブラッカムの爆撃機」の記事における「空軍に関すること」の解説
誘導機(英語版) 夜間爆撃において、爆撃機本隊に先駆けて目標を爆撃し、本隊にたいして爆撃目標を指示する役割を担った航空機。先導機、パスファインダー。後述するように目視に頼って照準する当時の爆撃方法では、夜間に目標を正確に狙うのは難しかった。そこで爆撃精度をあげるため、誘導機が先に爆弾を投下して火をつけておき、本隊の爆撃機はそれを目印として爆弾を投下した。モスキート爆撃機などが誘導機となることが多かった。 イギリス空軍警察(英語版) (Royal Air Force Police、RAFP) イギリス空軍における憲兵隊のこと。空軍が陸軍から独立して一軍を構えたのにあわせ、1918年に設立された。白い頭頂部の制帽に白い帯革(胴締め)、紺地に赤い線が一本入った腕章が特徴。 航空徽章 タウンゼンドの制服についている徽章で、操縦士の資格をあらわす "Pilot Wing" のこと。イギリス空軍のものは布製で、中央に葉で囲まれた "RAF" の文字があり、その上にイギリス国王(女王)を表す王冠を置き、左右に広げた形の翼がついている。第二次世界大戦当時はジョージ6世の時代であったので、国王の王冠であった。現在は女王の王冠になっている。 航空徽章はパイロットのほか、航法士や航空機関士、機銃手、無線手などを示すものもある。こちらは葉で囲まれた専門を示す文字(例:航法士→N〈Navigator〉 航空機関士→ E〈Flight Engineer〉 機銃手→ AG〈Air Gunner〉 無線手→ RO〈Radio Operator〉 爆撃手→ B〈Bomb Aimer〉など)が中央にあり、それに片翼がついた形状をしていることから "Half Wing" と呼ばれる。1940年代の初めごろまでの航法士や機銃手は Observer(航空機搭乗員)ということで、"O" の文字に片翼をつけた形状のオブザーバー章を共通で着用していた。 制服・階級章 本文には制服や階級章に関する表現がいくつか出てくる。タウンゼンド登場の場面では彼が空軍大尉の階級章をつけている描写があり、また、ゲアリーらがブラッカムのS機周辺でうろついているのを准尉に見つかった時には、軍曹と准尉の階級章を比較して、軍曹の立場が弱いことを指摘している。 イギリス空軍の階級章は、一般的に勤務服などと呼ばれるブレザー型制服(イギリス空軍では Service dress と呼ばれる)上衣の袖につけるものと、士官がブルゾンのような短上衣型制服を着用する場合にエポレットに装着されるものがある。大戦中期以降は作業に適した短上衣が多くの将兵に好まれたが、大戦期を通じてブレザー型の制服は航空兵から地上勤務員まで広く使われた。今日では式典や事務作業などでしか着用されないブレザー型制服も、第二次世界大戦頃は作業や戦闘時にも着用され、航空兵は制服の上に飛行服を重ね着したり、また救命胴衣やパラシュートを装着して飛んでいた。これはイギリス空軍のみならず、他国でも同じような傾向があった。 登場人物らが着用していたのがブレザー型か、それとも短上衣かは本文からは正確には分からない。但しタウンゼンドの制服が年季が入っているということから、これはブレザー型の制服ではないかと思われる。その場合の階級章は下に示した画像のような形で、制服の左右袖先に装着されていることになる。 軍曹の階級章は左右上腕部に、准尉の階級章は左右それぞれの袖先に近いところにつけられる。准尉の階級章はイギリス王室の紋章そのものだが、画像は現在の階級章なので、王冠が女王の冠になっている。航空徽章の項目で述べたとおり、当時の王冠は国王の冠になっていた。 空軍大尉(Flight Lieutenant) 空軍軍曹(Sergeant Aircrew) 空軍准尉(Warrant Officer)
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