社会の敵ナンバーワンとは? わかりやすく解説

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社会の敵ナンバーワン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 07:06 UTC 版)

ジョン・デリンジャー」の記事における「社会の敵ナンバーワン」の解説

刑務所暮らしの間に、彼と同じインディアナ州マンシー出身ハリー・ピアポントHarry Pierpont)と、インディアナ州テレホート出身のラッセル・クラーク(Russell "Boobie" Clark )から銀行強盗ノウハウ学んだディリンジャー出所後、彼らと共に強盗稼業をはじめることを決意した1933年5月22日仮釈放されたディリンジャーは、受刑中のピアポントクラークと他数人刑務所内の洗濯場から脱獄させる事に成功脱獄成功したピアポントクラーク、そしてチャールズ・マクレイCharles Makley)、エドワード・シャウス、ハリー・コープランド、“オクラホマジャック”・クラークJames Clark)、ウォルター・ディートリヒ(Walter Dietrich)らと共に強盗団結成。このメンバーが後に「ファースト・デリンジャー・ギャング(First Dillinger Gang)」と呼ばれる事となる。しばらくしてホーマー・メーター(Homer Van Meter)、ベビーフェイス・ネルソンことレスター・ギリス(Baby Face Nelson)らが加わり、彼らは「セカンド・ディリンジャー・ギャング(Second Dillinger Gang)」と呼ばれたその後彼らは12件の銀行強盗働き現在の金額換算しておよそ500ドルの金を強奪したまた、銀行襲って銀行にいた客からは一銭も奪わず、この事が彼らを義賊的なイメージに結び付かせ、大衆からもてはやされるきっかけになった。 しかし、仮釈放からわずか4ヶ月後、ディリンジャーらの強盗団逮捕され再び刑務所収監される。収監先はオハイオ州ライマにある刑務所だった。彼らは収監されてすぐ、看守殺害して脱獄し逃亡アリゾナ州ツーソンにあるホテルコングレス」に身を隠したが、1933年12月逮捕される逮捕後、ディリンジャーだけは他のメンバーから切り離されインディアナ州クラウンポイントのレイク郡刑務所投獄された。しかしピアポント他のメンバー収監先の刑務所から再び脱獄レイク郡刑務所収監されていたディリンジャー奪還する再会したディリンジャーピアポントらは以前にも増して次々と銀行強盗行ったが、オハイオ州イーストシカゴファースト・ナショナル銀行襲った時にディリンジャー初めての殺人犯してしまう。銀行駆けつけ警察との銃撃戦の際、警官1名を射殺してしまったのである。この事件警察奮起させ、事件から間もない1934年1月27日ディリンジャーツーソン逮捕される1934年3月3日裁判終わり再び刑務所収監されていたディリンジャーは、木片靴墨黒く染めた模造銃で看守脅し、厳重警戒刑務所からの脱獄成功する。この時の脱走新聞は「ディリンジャー靴墨黒く染めた銃を使って脱獄成功!」と報じている。またこの逃走の際、女性保安官リリアン・ホリー(Lillian Holley)の所有するV-8フォード奪って逃亡むざむざ犯人逃した保安官を、当時ディリンジャー寄りだったマスコミ嘲笑的報じた脱獄に関する調査は、イリノイ州州知事命令シカゴ私立探偵「ハーグレーブ・シークレットサービス(Hargrave Secret Service)」によって行われディリンジャー脱獄に関する詳細情報情報提供者から得ていたが、イリノイ州州知事イリノイ州司法長官は、ディリンジャー脱獄の際に用いたに関する情報について最後まで公式発表をしなかった。 脱獄後、ディリンジャーインディアナからイリノイ盗難車両を使い逃亡。この「州を跨いでの逃亡」が連邦法Federal law)に触れ行為有ったので、この事がDOI(のちのFBI)の注意を引くきっかけになった脱獄したディリンジャーは、新たにベビーフェイス・ネルソン一味加えて再び銀行強盗始めた。しかし、創設したばかりのFBIも「ディリンジャー特捜班」を設け、その逮捕躍起になっていた。 1934年4月22日通報によりFBIウィスコンシン州北部リトル・ボヘミア・ロッジLittle Bohemia Lodge)にいるディリンジャー一味包囲した。そして、ロッジから出て来る3人の男に銃撃したが、彼らはディリンジャー一味ではなく民間人であった。この銃撃により民間人1名が死亡FBI創設間も無く大失態犯してしまい国民からの非難集中する1934年6月22日FBI長官J・エドガー・フーヴァーディリンジャーを『社会の敵ナンバーワン』("Public Enemy No.1")に指名翌日アメリカ合衆国司法省ディリンジャー逮捕の為、彼に関す情報提供者には5,000ドル捕らえた者には20,000ドル賞金を出すと発表した

※この「社会の敵ナンバーワン」の解説は、「ジョン・デリンジャー」の解説の一部です。
「社会の敵ナンバーワン」を含む「ジョン・デリンジャー」の記事については、「ジョン・デリンジャー」の概要を参照ください。

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