目撃報告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:58 UTC 版)
「1962年6月のアルカトラズ脱獄事件」の記事における「目撃報告」の解説
男3人の脱獄以来、報告された彼らの多くの目撃情報と、主張された彼らの所在のてがかりがある。脱獄の翌日に、自分はジョン・アングリンであると主張する男が、米連邦保安局との面会を手配するように、サン・フランシスコの弁護士、ユージニア・マッゴーワン(Eugenia MacGowan)に電話した。マッゴーワンが拒否すると、発信者は通話を終了した。FBIはいたずらとして通話を片付けた。 1965年1月に、FBIはクラレンス・アングリンがブラジルに住んでいるといううわさを調査した。これはあまりに重要であると考えられたために、係員らが彼を見つけるために南アメリカに派遣されたほどであった。 1967年に男の予想屋が事務局に電話をかけ、自分はモリスとは同窓で、30年間、彼を知っていると主張した。彼は、自分はメリーランド州で彼にでくわしたと言い、彼には「小さなあごひげと口ひげ」("a small beard and moustache")があると説明したが、それ以上の詳細を述べることは拒否した。 アングリン兄弟の複数の家族は、長年にわたって、サインされていないポストカードやメッセージを多数、ときおり受け取った。「ジェリー」("Jerry")とサインされたカードが来ることもあれば、「ジェリーとジョー」("Jerry and Joe")とサインされたカードが来ることもあった。一家も、うわさによれば1962年に家族の郵便受けで受け取ったとされる、「母へ、ジョンから。メリー・クリスマス」("To Mother, from John. Merry Christmas.")というクリスマスカードを1枚、取り出した。アングリン家の人々の同胞11人の別の1人であるロバート(Robert)も、ときどき電話が鳴り、聞こえるのはもう一方の端で呼吸しているだけだったと言った。 ロバートは言った「いたずらだったんじゃないかと思うが、もしかしたら私の兄弟だったのかもしれない」("I suppose all that could have been pranks, but maybe it was my brothers")アングリア兄弟の母親は、1973年の死亡まで、毎年、母の日に匿名で花を受け取ったし、非常に背が高い、厚化粧した、ふつうでない女2人が彼女の葬式に出席して姿を消したと報じられている。連邦官公吏らは、1960年代の中頃から1970年代にかけて、アングリン兄弟について「6つか7つ」("six or seven")の目撃情報が報告されたと述べており、そのすべてはフロリダ北部またはジョージア州であった。ロバートはまた、1989年にアングリン兄弟の父親が死亡したとき、あごひげを生やした見知らぬ人2人が葬儀の家に姿を現わした、と言った。ロバートによれば、「彼らは数分間、棺の前に立って遺体を見ていた――彼らは。。。涙を流した ――それから、彼らは立ち去った」("They stood in front of the casket looking at the body a few minutes — they . . . wept — then, they walked out")と彼は言った。 1989年に、「キャシー」("Cathy")とだけ名乗る女が、『Unsolved Mysteries』にコールし、自分はクラレンス・アングリンの写真に見覚えがある、彼はフロリダ州マリアンナ(Marianna, Florida)近くの農場に住んでいる男だと報告した。兄弟はまた、ある女によってその地域と結びつけられたが、彼女は、クラレンス・アングリンの写真に見覚えがあり、彼はマリアンナの近くに住んでいる、と言った。彼女は彼の眼の色、身長その他の身体的特徴を正確に特定した。別の目撃者は、フランク・モリスのスケッチを見てだれだかわかり、彼女がその地域で見た男にいちじるしい類似があると言った。 『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー作家フランク・M・アハーン(Frank M. Ahearn)によれば、2000年代前半に、米保安局は、アングリン兄弟の1人がブラジルにいるという内報を受け取った。保安局はブラジルに行き、地元のバーテンダーから、兄弟の1人がそこにいるという確証を得た。 マイケル・ダイク元連邦副議長は2009年に National Public Radio に、まだ定期的に手がかりを受け取っていると語った。
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