用言とは? わかりやすく解説

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用言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 08:54 UTC 版)

南部弁」の記事における「用言」の解説

動詞の活用は、基本的に共通語と同じであるが、五段活用をする動詞では「書こう」「やろう」にあたる形は無く代わりに「書くべ」のように「べ」「べえ」を用いる。一段動詞未然形は、助動詞「える」「せる」「さる」が付く場合、「起きらえる」「起きらせる」「起きらさる」のように、ラ行四段活用化している。岩手県では、仮定形で、「かげんば」(書けば)、「おぎれんば」(起きればのような形だけでなく、四段動詞で「かがんば」、一段動詞で「おぎらんば」のような古い形が残っている。青森県岩手県北西部安代町など では、「買う」を「かる」と言うなど、ワ行四段ラ行四段変化している。サ行変格活用の「する」の終止形は「し/す」または「する/しる」で、「し/す」の方が普通。「する」の否定形(しない)は「しねぁ」のほか「さねぁ」の形も現れ仮定形(すれば)は「せんば」(青森県では「へんば」とも)が一般的命令形(しろ)は「せ」と言う形容詞は、連母音の融合活用影響及ぼした例が認められる南部弁ではai→ɛという連母音の融合が起こるため「高い」の終止形全域で「たげぁ」となるが、これが連用形にも影響して「たげぁぐねぁ」(高くない)、「たげぁがった」(高かったのような形を使う地域がある。「たがくねぁ」(高くない)、「たががった」(高かった)のように融合しない地域もある。過去形は「あががった」(赤かった)、「さびがった」(寒かった)のように、共通語同じく「-かった」を使い津軽弁の「-くてあった」形ではない。また、「べ」「べえ」は、「あげぁべ」(赤いだろう)、「すんずしべ」(涼しいだろう)のように終止形直接付く場合と、「あかかんべ」「すんずしがんべえ」のようにカリ活用を使う場合とある。仮定形では、「あげぁんば」(赤ければ)、「すずしんば」(涼しければ)のように、終止形直接「ば」が付いた形が使われ青森県南部地方では「あかから」、「かなすから」(悲しければのような形もある。 形容動詞は、連体形が「静がな」(静かな)のように「な」語尾場合と、「静がだ」のように終止形同形を使う場合があり、どちらを使うかは地域によっても違う。仮定形では、青森県で「静がんだら」(静かなら)、岩手県中北部方言では「静がんだらんば」「静がんだんば」のような形を使う。

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用言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 16:06 UTC 版)

広島弁」の記事における「用言」の解説

アワ五段動詞連用形は、他の西日本方言同じく「て」「た」「とる/ちょる」の前でウ音便になる(例:洗う→あろーて、言う→ゆうとる、~てしまう→~てしもーた)。また、バ行マ行五段動詞高齢層を中心にウ音便化する(例:飛ぶ→とーだ、飲む→のーだ)。また、サ行五段動詞は同じ条件イ音便になる(例:出した→だいた・だあた)。 「~しよう」という意思勧誘形は、下一段動詞では「あぎょー」(上げよう)、「でょー」(出ようのような「~ょー」の形を取る。上一段動詞では、「みゅー」(見よう)、「おきゅー」(起きようのような「~ゅー」形となるが、瀬戸内海島嶼部では「みょー」「おきょー」のように「~ょー」形を取る。カ変は「こー」(来よう)、サ変は「しょー」(しよう)を用いる。 形容詞の連用形ウ音便用いる(例:あこーなる/あこなる赤くなる)、うれしゅうなあ/うれしなあ(嬉しくない)、あつうて/あつて(熱くて))。形容詞未来表現には、「あかかろー」のように「~かろー」形を用いる。仮定形は「あかけりゃ」のような~けりゃ」の形が一般的だが、高齢層では「~かりゃ」と言う形容動詞終止形は「静かな」のように「~な」の形になる。過去形(~だった)は「静かなかった」のような~なかった」形、「静かじゃった」のような「~じゃった」形、「静かにあった」のような~にあった」形がある。仮定形にも「静かなら」と「静かなけりゃ」の形があり、推量表現は「静かなろー」「静かなかろー」「静かなじゃろー」のような形がある。

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用言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:12 UTC 版)

中古日本語」の記事における「用言」の解説

規則的なアクセント活用を示す用言は大きく分けて2類(低起式=低くはじまる語声調)と1類高起式=高くはじまる語声調)の二つ分けられ、これはおおむね東京式アクセントの有と無対応している(ただし、首都圏方言では形容詞に関してこれらはほとんど合流している)。

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用言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:40 UTC 版)

秋田弁」の記事における「用言」の解説

単独文節構成できる自立語のうち、動詞形容詞形容動詞など、活用をする品詞を用言という。秋田方言用言の活用は、共通語比べる単純化進んでいる部分があり、特に形容詞はほとんど活用しなくなっている。

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用言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 01:43 UTC 版)

津軽弁」の記事における「用言」の解説

動詞の活用基本的に共通語同じだが、五段活用をする動詞の「行こう」「やろう」などにあたる形はなく(代わりに「行ぐべ」のように「べ」を使う)、四段活用である。また「買う」「習う」などのワ行四段動詞が、「かる」「ならる」のように、ラ行四段活用ラ行変格活用となることがある一段動詞命令形は、「起ぎろ」、「開げろ」のように「ろ」語尾を使うが、日本海側西津軽郡では「起ぎれ」、「開げれ」のように「れ」語尾とすることがあり、秋田弁北海道方言共通するサ行変格活用の「する」は、未然形では「しねぁ」または「さねぁ」(しない)、終止形は「し」または「しる」、仮定形は「せば」、命令形は「しろ」または「しれ」「せ」となる。 形容詞は、終止形語尾連母音融合起こした形、例えば「赤い」なら「あげぁ」が語幹となっており、それ自体活用しない連用形は「あげぁぐ」(赤く)、仮定形は「あげぁば」(赤ければ)となり、語幹直接「ぐ」「ば」などの接尾辞付ける。カリ活用発達しておらず、過去形赤かった」は「あげぁくてあった」「あげぁふてあった」と言う南部弁カリ活用発達しているのとは対照的である。 形容動詞では、連体形が「しずがだもり」(静かなとなって終止形同形になる。また仮定形も、「静かだら」(静かならば)、あるいは「静がだば」のように「-な」ではなく「-だ」に統一された形となる。

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用言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 08:05 UTC 版)

秋田弁の文法」の記事における「用言」の解説

単独文節構成できる自立語のうち、動詞形容詞形容動詞など、活用をする品詞を用言という。秋田方言用言の活用は、共通語比べる単純化進んでいる部分があり、特に形容詞はほとんど活用しなくなっている。

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