環境の日とは? わかりやすく解説

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かんきょう‐の‐ひ〔クワンキヤウ‐〕【環境の日】


環境の日


環境の日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 13:11 UTC 版)

環境の日(かんきょうのひ、World Environment Day)は、6月5日環境保全に対する関心を高め啓発活動を図る日として制定された、国連による国際的な記念日である。世界環境デー(せかいかんきょうデー)とも。

由来は、1972年6月5日からスウェーデンストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念している。1972年12月15日に日本セネガルの共同提案により国連総会で世界環境デーとして制定された。日本では環境基本法(平成5年11月19日法律第91号)により「事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高める」という目的のもと6月5日を環境の日と定めている(環境基本法第10条)。

6月の一カ月間は、環境月間として、毎年、環境省地方自治体企業などによって環境セミナーや展示会などが各地で開かれている。

統一テーマ

環境省では1992年から2003年まで「環境の日・環境月間」にあわせて普及啓発のため統一テーマを発表していた。

  • 2003年 はじめています。地球にやさしい新生活
  • 2002年 見直そう今までの暮らし 考えようこれからの暮らし
  • 2001年 時代が変わる 私が変わる 環境世紀の幕開けです
  • 2000年 循環社会 捨てずに生かす 新時代
  • 1999年 きこえますか地球の鼓動、みえますか環境の世紀
  • 1998年 地球と未来の仲間のために 暮らしを変える わたしから
  • 1997年 地球が発熱! あなたが止める 温暖化
  • 1992年-1996年 地球とはもっとなかよくなれるはず

世界環境デーのテーマ

国連環境計画(UNEP)では「世界環境デー・環境月間」にあわせて記念式典を開き、テーマを発表している[1]

ホスト国/都市 テーマ (英語) テーマ (日本語)
1974年 アメリカ合衆国 / ワシントン州 スポケーン Only one Earth during Expo '74 かけがえのない地球
1975年 バングラディッシュ / ダッカ Human Settlements
1976年 カナダ / オンタリオ州 Water: Vital Resource for Life
1977年 バングラディッシュ / シレット Ozone Layer Environmental Concern; Lands Loss and Soil Degradation
1978年 Development Without Destruction
1979年 Only One Future for Our Children – Development Without Destruction
1980年 A New Challenge for the New Decade: Development Without Destruction
1981年 Ground Water; Toxic Chemicals in Human Food Chains
1982年 バングラディッシュ / ダッカ Ten Years After Stockholm (Renewal of Environmental Concerns)
1983年 バングラディッシュ / シレット Managing and Disposing Hazardous Waste: Acid Rain and Energy
1984年 バングラディッシュ / ラジシャヒ Desertification
1985年 パキスタン / イスラマバード Youth: Population and the Environment
1986年 カナダ / オンタリオ州 A Tree for Peace
1987年 ケニア / ナイロビ Environment and Shelter: More Than A Roof
1988年 タイ王国 / バンコク When People Put the Environment First, Development Will Last
1990年 メキシコ / メキシコシティ Children and the Environment
1991年 スウェーデン / ストックホルム Climate Change. Need for Global Partnership
1992年 ブラジル / リオデジャネイロ Only One Earth, Care and Share
1993年 中華人民共和国 / 北京市 Poverty and the Environment – Breaking the Vicious Circle
1994年 イギリス / ロンドン One Earth One Family
1995年 南アフリカ共和国 / プレトリア We the Peoples: United for the Global Environment
1996年 トルコ / イスタンブール Our Earth, Our Habitat, Our Home
1997年 大韓民国 / ソウル特別市 For Life on Earth
1998年 ロシア / モスクワ For Life on Earth – Save Our Seas
1999年 日本 / 東京 Our Earth – Our Future – Just Save It! 私たちの地球 私たちの未来 救うのは今!
2000年 オーストラリア / アデレード The Environment Millennium – Time to Act 環境世紀の幕開け-今こそが行動の時
2001年 イタリア / トリノ

キューバ / ハバナ

Connect with the World Wide Web of Life
2002年 中華人民共和国 / 広東省 深圳市 Give Earth a Chance 地球にチャンスを
2003年 レバノン / ベイルート Water – Two Billion People are Dying for It! 水-20億人が水のために生命の危険にさらされている
2004年 スペイン / バルセロナ Wanted! Seas and Oceans – Dead or Alive? 私たちの選択-海は死ぬのか、生きるのか?
2005年 アメリカ / サンフランシスコ Green Cities – Plant for the Planet! 緑の都市:地球のための計画を!
2006年 アルジェリア / アルジェ Deserts and Desertification – Don't Desert Drylands! 乾燥地を見捨てるな!
2007年 イギリス / ロンドン Melting Ice – a Hot Topic? 溶ける氷-熱いテーマ?
2008年 ニュージーランド / ウェリントン Kick The Habit – Towards A Low Carbon Economy 悪癖を絶ち、低炭素経済の実現を
2009年 メキシコ / メキシコシティ Your Planet Needs You – Unite to Combat Climate Change 地球はあなたを必要としている
2010年 バングラディッシュ / ランプル Many Species. One Planet. One Future 多くの生物種。一つの地球。一つの未来。
2011年 インド / デリー Forests: Nature at your Service 森林、それはみんなの自然
2012年 ブラジル / ブラジリア Green Economy: Does it include you? グリーン・エコノミー:あなたもその一部ですか?
2013年 モンゴル / ウランバートル Think.Eat.Save. Reduce Your Foodprint 考えて食べ節約し、食料廃棄を減らそう
2014年 バルバドス / ブリッジタウン Raise your voice, not the sea level 海面を上げるのでなく、声を上げよう
2015年 イタリア / ローマ Seven Billion Dreams. One Planet. Consume with Care. 70億の夢。一つの地球。注意して消費を
2016年 アンゴラ / ルアンダ Zero Tolerance for the Illegal Wildlife trade なくそう!野生生物の違法取引
2017年 カナダ / オタワ Connecting People to Nature – in the city and on the land, from the poles to the equator 人と自然をつなぐ
2018年 インド / ニューデリー Beat Plastic Pollution[2] プラスチック汚染をなくそう
2019年 中華人民共和国 Beat Air Pollution[3] 大気汚染をなくそう
2020年 コロンビア Time for Nature[4][5] 自然のための時
2021年 パキスタン Ecosystem restoration[6] 生態系の復元
2022年 スウェーデン Only one Earth かけがえのない地球
2023年 コートジボワール Solutions to Plastic Pollution プラスチック汚染を解消しよう
2024年 サウジアラビア Land restraution, desertification, and drought resilience 土地の再生、砂漠化と旱魃からの回復

エピソード

  • 1994年発行の「環境の日制定記念」の切手は、同年の6月5日当日が日曜日であったため、郵便局の前営業日である6月3日が発行日となった。シートの題字部分には「環境の日(6月5日)制定記念」と実際の「環境の日」の日付が記されている[7]

脚注

  1. ^ Environment, U. N. (2019年4月12日). “World Environment Day” (英語). World Environment Day. 2022年6月7日閲覧。
  2. ^ Beating plastic pollution - The Hindu”. web.archive.org (2020年6月4日). 2022年6月7日閲覧。
  3. ^ World Environment Day: Beat air pollution | World Meteorological Organization”. web.archive.org (2020年6月4日). 2022年6月7日閲覧。
  4. ^ Environment, U. N.. “World Environment Day” (英語). World Environment Day. 2022年6月7日閲覧。
  5. ^ World Environment Day 2020: Theme, History, Quotes, Celebration”. web.archive.org (2020年6月5日). 2022年6月7日閲覧。
  6. ^ Pakistan to host World Environment Day 2021” (英語). UN Environment (2021年2月22日). 2022年6月7日閲覧。
  7. ^ 「郵趣の目 郵便情報 6月3日発行『環境の日』シート題字は『6月5日』」『郵趣』(日本郵趣協会)1994年8月号、67頁。

関連項目

外部リンク


環境の日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 02:50 UTC 版)

環境基本法」の記事における「環境の日」の解説

毎年6月5日を環境の日として定めている。これは、1972年6月5日ストックホルム開催され国連人間環境会議記念して制定されたものであるまた、日本提案により国連でも6月5日世界環境デーとして制定し各国において環境問題対す普及啓発活動行っている。

※この「環境の日」の解説は、「環境基本法」の解説の一部です。
「環境の日」を含む「環境基本法」の記事については、「環境基本法」の概要を参照ください。

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