環境の現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 07:43 UTC 版)
国立水俣病総合研究センターでは、水俣湾の環境調査を行い、年報を通して毎年研究成果を公表している。平成24年度版の年報における「水俣湾水環境中に存在する水銀の動態とその影響に関する研究」では”717 カットの底質試料の総水銀濃度平均値は6.2ppmで、表層のみの平均値は3.2ppm であった”との報告がある。さらに、「底生生物及び底生魚の飼育試験による底質含有水銀化合物の移行に関する研究」では”東京湾底質中の総水銀濃度が0.43 μg/gであるのに対し、水俣湾底質中では3.7 μg/gと他海域よりも高い値である”と報告されており、今なお水俣湾の底質水銀濃度は東京湾の8倍以上高濃度で蓄積されていることが確認されている。
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