演芸王国の復活とは? わかりやすく解説

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演芸王国の復活(昭和34年 - )

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 07:47 UTC 版)

吉本興業ホールディングス」の記事における「演芸王国の復活(昭和34年 - )」の解説

他方映画館経営主軸としてき大阪吉本興業は、昭和30年代に入ると、テレビ隆盛映画衰退見据えて演芸部門を復活させることになった落語漫才主力芸人戦後いち早く演芸再開した松竹系取られていたため、コメディ中心にすることにし、それをテレビで中継させて客を呼ぶ作戦出た。いわばテレビ時代ビジネスモデル目指したわけである。そして1959年3月1日手持ち映画館演芸場改装してうめだ花月として開場演芸再開乗り出した演目花菱アチャコ主演吉本ヴァラエティ「迷月赤城山」であり、うめだ花月開場同時にテレビ放送開始した毎日放送提携し同社舞台中継させた。当初所属芸人がおらず、佐々十郎茶川一郎大村崑芦屋小雁といった東宝系のコメディアンや、中山千夏雷門五郎といった既存スターのほか、千日劇場芸人レンタルしたり東京から客演凌いだその後吉本興業は、直営映画館演芸場改装するかたちで、1962年昭和37年)には京都花月を、翌1963年にはなんば花月開場吉本ヴァラエティは、1962年には吉本新喜劇と名前を変え白木みのる平参平ルーキー新一花紀京岡八郎原哲男桑原和男財津一郎スター続々生み出していった。 昭和40年代には、落語漫才でも吉本所属若手芸人育ち始めメディア連動する形で若者人気得ていった。まず若手落語家笑福亭仁鶴ABCラジオ深夜番組人気を得、続く毎日放送番組歌え!MBSヤングタウン」(ラジオ)「ヤングおー!おー!」(テレビ)で、同じ吉本所属若手落語家桂三枝(現・6代桂文枝)が人気者となった。さらにこのころより、横山やすし・西川きよしコメディNo.1吉本所属若手漫才師も、「ヒットでヒット バチョンといこう!」(ラジオ大阪)「爆笑寄席」(関西テレビ)といった番組出演により、若者圧倒的支持を受けるようになっていった。こうした売れっ子芸人でも花月劇場チェーンには欠かさず出演したため、花月劇場観客動員にも一役買ったこうしたメディアミックス多用した手法で、所属芸人とともに吉本自体急成長ていったのである一方で特筆すべきは、高山正行看板スターとした「王将太鼓」という日本芸能界初の和太鼓集団大阪新し名物として売り出し全力注いでいたことである。 また、あまり知られていない1972年ヒットした宗右衛門町ブルース」(平和勝次とダークホース)を発表したのがうめだ花月であった当時コミックバンド歌謡曲演歌流行した)。 このように吉本興業落語漫才コメディ分野若い人芸人次々と輩出していった一方でライバル松竹系松竹芸能老齢重鎮クラス芸人多く世代交代が進まなかったこともあり、昭和50年代に入ると、上方演芸界の主導権は再び松竹系から吉本興業へ移っていった。特に1980年漫才ブームで、ザ・ぼんち島田紳助・松本竜介明石家さんま吉本興業から全国区若手人気芸人続々出た一方松竹芸能春やすこ・けいこを除くと全般的にブーム乗り遅れたことで、それは決定的になったと言える以後吉本興業上方演芸界を支配する構図が、今日に至るまで続いている。

※この「演芸王国の復活(昭和34年 - )」の解説は、「吉本興業ホールディングス」の解説の一部です。
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