浄瑠璃寺流記とは? わかりやすく解説

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浄瑠璃寺流記

主名称: 浄瑠璃寺流記
指定番号 2473
枝番 00
指定年月日 1992.06.22(平成4.06.22)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1冊
時代区分 南北朝
年代
検索年代
解説文:  南山城浄瑠璃寺は、九体阿弥陀仏像を本尊とすることから九体寺九品寺とも称され浄土信仰の展開のなかで発展し本堂および三重塔平安時代後期代表的建造物として国宝指定されている。
 本流記は、浄瑠璃寺歴史記したもので、体裁袋綴装、料紙には貞和二年(一三四七)から同三年法華法等著到の紙背天地に押界を施して用いている。見返観応元年一三五〇)長算の跋があり、永承二年(一〇四七)から貞応二年(一二二三)までは「古記」により写し永仁以降は「続録」したと記している。本文の首に「記 浄瑠璃寺流記事」と内題があり、その下に「流記上帖/年中行事下帖」と割書するが、年中行事伝わっていない。本文は半行書で、永承二年の本堂造立のことから、ほぼ編年順に箇条書掲げ本堂三重塔など諸堂舎の造建、修造のことをはじめ、阿弥陀講舎利講などの行事由緒等記している。その記事には、造営あたった大工の名や供養僧、楽人名をあげるなど具体的な記述多く当寺南都興福寺と深い関わりをもって発展した様相伝えている。また貞和三年山城祝園猿楽勤仕記事芸能史料としても注目される観応元年正平五年)までの記事一筆書かれ長算の筆と指定されるが、次いで応永十七年(一四一〇)本堂前池修理の条が別筆で追記され、さらに文明七年一四七五大湯屋修理記事料紙補って書き加えられている。本文中一部に欠脱があるが、浄瑠璃寺創建以来変遷とその規模伝え唯一の資料として貴重である。
 附とした浄瑠璃寺縁起は、寛永二年(一六二五)に乗秀が編纂した縁起写本で、斐紙九紙を継ぎ銀界を施して書写している。その内容には、流記記事を補う点もあり、流記あわせて保存をはかることとしたい。
重要文化財のほかの用語一覧
書跡・典籍:  注法華経  浄土三経往生文類  浄土論  浄瑠璃寺流記  浅茅が露  浴像経  海竜王経



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