氷川一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 19:18 UTC 版)
氷川 省吾(ひかわ しょうご) レビの下で酔魂草を培養する野心家の男性。「氷川ケミストリィ」という製薬会社を経営し、政界にも顔が利く。外見は30歳前後で、表向きは、氷川ケミストリィの創業者「氷川精一郎」の孫ということになっているが、その正体は「氷川精一郎」本人で90年程も生きている戦前の亡霊。未だに軍国主義時代の野望を追い続け、かつての仲間たちの亡霊と語り合っている。冷酷な性格の持ち主で、リーを過酷に道具扱いし、特異体質の千明和義に興味を抱く。酔魂草に由来する特殊な薬を使うことで若返った上に自らの研究成果と融合させ、超人的な力を得る。後にバーディーと一騎討ちを演じて、彼女の弱点を見破り、日本刀の業物一本で重傷を負わせ追い詰めるが、生命の危機により暴走した彼女に殺害される。 元々は『旧作』OVAのオリジナルキャラクター。 リー・シャンファ 在日中国人女性。悲惨な環境で育ち、天涯孤独の身であったが、氷川に拾われ配下として活動する。千明に次ぐスピリッツ(酔魂草)の適合者として、人間としての意識を保ったまま、自分の意思で自在に獣化することができる。自らを道具としか見ない氷川に対し、上官に対する以上の愛憎を抱く。エタニオラ・アルテクスの血を引き、千明に対して本能的に反応し、嫉妬と憎悪が入り混じった感情で執着する。 ナガマツ 元浮浪者でリーの部下、その実は氷川によるリーの監視役。普段は氷川やリーに従順でおとなしい。一度は酔魂草によるビースト化で我を失い浮浪者狩りをしていた少年らを誤って殺害してしまうも、リーのグループでも最も常識的で、気弱な万年サラリーマン風の風体をし、力を過信して暴走気味な仲間とは一線を画している。吃音症を持つが、酔魂草の影響なのか元々からなのかは不明。 『EVOLUTION』では、阿久津の部下として運転手をしている。 氷川の兵隊たち リーと同様、人間としての意識を保ったまま自分の意志で自在に獣化できる者たち。固有名は不明だが、デカブツ、ノッポ、坊主と呼びあう。自分の能力を過信する傾向があり、殺人すら平然とやってのける危険な存在。リーと行動を共にし、ゴメスが保護する千明を奪取しようとする。 彼らの存在を危険視したゴメスは、バーディーに取引を持ちかけ、バーディーが氷川を殺害する代わりに、彼らを殺害した。 御堂 剛三(みどう ごうぞう) 齢百歳に達する、政財界の元黒幕。老衰で死にかけていたが、レビの造った薬により健康を取り戻し、政界に対する権力も回復した。戦前の旧満州で氷川精一郎の上司であった。精一郎の「孫」を自称する氷川省吾とも個人的な繋がりを持つが、氷川省吾が氷川精一郎本人であることは知らなかった。好色かつ絶倫で、精力を求めて酔魂草に由来する若返り薬を過剰に服用した結果、獣人(ビースト)化。御堂邸内にて発生した火災により死亡した。 阿久津 敏郎(あくつ としろう) 「浄火学館」系列医院の医師で、酔魂草の投薬実験を担当。客観的な判断力の持ち主で、学究肌らしい風貌。薬の研究を通じて氷川との関係も濃いが、彼の本性を察知して不審を抱く。氷川のほうは、彼の才能を優秀な部下として評価し、自分の研究を学術的に引き継ぐことができる無二の存在だと考えているのか、余り締め付けるような管理はしていない様子も見られる。投薬を通じてリーをサポートするうちに、リーにのめり込んでしまう。 『EVOLUTION』では、氷川ケミストリィからアグニケミカルに引き継がれた酔魂草(強化兵)計画のリーダーを務めている。
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