民放BS各局の動向
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BSデジタル放送開始前からWOWOWが上記のような商品販売促進の目的のため、あえて無料で視聴可能なノンスクランブルで放送の作品が多かった。かつては平日夕方枠での放送が多かったが、次第に深夜帯へとシフトしていった。しかし2008年以降の新作は2012年にスクランブル枠で放送された『カイバ』のみの状態が続いていたが、2016年4月期より地上波深夜アニメを金曜22時30分枠で最速先行放送する『アニメプレミア』枠を開設。2019年4月期より名称を『アニメプライム』に変更のうえ、木曜0時00分(水曜深夜)枠に移動。 詳細は「WOWOWアニメ」を参照 BS日テレは、かつては日テレもしくは系列局製作作品の放送はほとんどなかったが、2014年4月期以降は日テレ製作の深夜アニメを一部を除いて継続的に遅れネットしている。なお、独立局系深夜アニメは以前より断続的な放送であり、2017年7月期の『ひとりじめマイヒーロー』で初めて独立局系深夜アニメの製作委員会に参加。以降徐々に放送枠を増やし、2019年10月期より月〜木曜および土日の深夜帯に『アニメにむちゅ〜』枠を開設することとなった。以降は、独立局系深夜アニメを定期的に放送している。 BS朝日は2016年10月期に『ユーリ!!! on ICE』(テレビ朝日製作)が放送されるまでは、テレビ朝日もしくはANN系列局関連の深夜アニメを放送した実績が全くなかった(テレビ朝日で関東ローカル放送された『ZOMBIE-LOAN』はBS日テレで本放送時は未放送だった回と合わせて遅れネットされた)。一方で独立局系深夜アニメに関しては『アニメ魂(アニメスピリッツ)』枠を2008年4月まで持っていた(後にBS日テレに移籍)ほか、それ以外の作品を少数ながら放送した実績があり、2020年4月期より金曜日の深夜帯に『アニメA』枠を新設(後に日曜日にも設置)。2021年4月期の『シャドーハウス』(BS11・WOWOWでも放送)で初めて独立局系深夜アニメの製作委員会に参加した。2012年12月 - 2013年3月の間は同局製作委員会参加にして独占放送の短編アニメ『僕の妹は「大阪おかん」』を放送した。 BS-TBSでは2001年から2007年までは(旧名の)BS-i独占放送番組も放送していた(現在ではテレビシリーズの特別編を断続的に独占放送する程度である)。 過去に放送された独占放送番組に関しては、BS-TBS独占放送深夜アニメ枠を参照 また2000年代以降、先述のようにTBS製作番組のほとんどを遅れネットしているほか、2012年1月期からは系列準キー局であるMBS製作番組の同時期遅れネットを開始している(2020年4月現在ではMBS『アニメイズム』枠は地上波レギュラーネット局より35分、TBS『アニメリコ』枠はTBSより2日、とそれぞれ遅れネットとなっている)。 BSテレ東では開局当初からテレビ東京(系列)製作の深夜アニメ番組の放送は極めて少なかったが、2015年10月期から一時の休止を挟んで毎クール1-3本をネットしている。それ以外にも準新作を断続的に放送しているが、他局に比べて安定性は低い。独立局系深夜アニメに関しては2008年10月期の『かんなぎ』および2009年7月期の『化物語』の2作品(いずれもアニプレックス製作)のみである。2020年4月期以降、民放BS局の深夜アニメで唯一、枠名を設けていない。 BSフジは土曜深夜枠→NOISE枠→ノイタミナ枠をレギュラーネットしていたが、2013年3月をもって打ち切りとなってからは、2015年1月期の自社製作委員会参加の『暗殺教室』までフジテレビ製作深夜アニメの放送は途絶えていた。独立局系深夜アニメに関しては後述のBS11に次いで積極的に放送しており、2014年頃から、自らそれの製作委員会に参加し、2017年4月改編で『アニメギルド』枠を新設し、親会社のフジテレビとは一線を画する路線を取っている。2018年10月期より、水曜深夜に+Ultra枠をレギュラーネットしている。しかし、現在はBS日テレやBS朝日の本数増加により減少傾向にある。 過去に放送された作品は、枠設置前を含めて「アニメギルド」を参照 BS11は開局当初から深夜アニメの放送に積極的で、2011年頃より新作アニメの放送が徐々に増加傾向を見せ、2010年代半ばには独立局系深夜アニメの大半をネットするに至ったが、現在はBSフジやBS日テレなどの本数増加に合わせてやや伸び悩みを見せている(それでも、新作の独立局系深夜アニメの本数は、BS各局の中で一番多く、全体の半数以上をカバーしている)。一方で『迷い猫オーバーラン!』や『ぬらりひょんの孫』シリーズ、『黒子のバスケ』シリーズなど製作委員会にも積極的に参加しており、2014年より本数を増やしている。近年ではキー局製作の深夜アニメを同局で放送する事例も見られ、過去には無料テレビ放送では同局で独占放送する事例も見られた。 詳細は「ANIME+」を参照 TwellVは同時に開局したBS11とは対照的に長らく新作深夜アニメの放送実績は無かったが、2013年1月期から4月期まで独立局系深夜アニメ『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』と『デート・ア・ライブ』の2作品を放送した。その後、2020年より『アニメ26』枠を新設している。 Dlifeは2012年の開局以来新作深夜アニメの放送実績はなかったが、2014年7月期から独立局系深夜アニメ『東京喰種トーキョーグール』シリーズを放送。その後は他局で放送したアニメ番組を実質再放送する形で深夜アニメを放送していたが、2019年12月を最後に廃止され、2020年3月31日をもって全ての放送を終了した。 2011年秋からBS放送を開始したスカパー!のアニマックスは、2012年7月期より毎週土曜22時台にて新作深夜アニメの遅れネットをノンスクランブルで放送していた時期があった(BS11とBSアニマックスノンスクランブル枠で放送した一部番組で同時期にネットすることがあり、どちらかの放送局が遅れ日数次第で、実質再放送になる事例もあった)。
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