次期主力小銃候補としてとは? わかりやすく解説

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次期主力小銃候補として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:21 UTC 版)

M1941ジョンソン小銃」の記事における「次期主力小銃候補として」の解説

予備役海兵大尉でもあった弁護士のメルヴィン・ジョンソン(英語版)は、当時次期主力小銃の有力候補目されていた半自動小銃否定的な評価下した銃器設計者1人だった。ジョンソン見解において、2つの有力候補、すなわちジョン・ガーランド設計案M1ガーランド)とジョン・ピダーセン(英語版設計案ピダーセン自動小銃)は、いずれも欠陥があり、大量生産にも向かないとされた。こうしてジョンソン信頼性射撃精度がより優れ量産にも適した小銃設計着手し1935年スクラップ部品用いて最初試作品完成させた。1937年9月28日には一連の銃器設計関連する最初特許アメリカ合衆国特許第 2,094,156号)を取得している。 1936年にはガーランド設計案採用決定していたものの、何度かの交渉経て1938年6月にはジョンソン設計した反動利用式小銃および軽機関銃非公式試験の実施陸軍武器省によって認められた。1938年8月、マーリン・ファイアアームズ(英語版)社にてジョンソン特許のもと製造され試作品用いアバディーン試験場にて最初評価試験実施された。その後試験結果受けた改良図られた。強度不足が指摘され箱型弾倉に代わって、特徴的なロータリー弾倉採用されたのもこの時だった。 改良加えた新たな試作品製造は、以前にもジョンソンの手がけた民生用ライフル製造行ったことのあるタフトパース英語版)社が担当した1939年12月2度目試験が行われたが、1940年2月23日付の報告書によれば着剣時の動作不良弾倉強度不足、砂塵などの異物侵入による動作不良といった点がジョンソン小銃問題として指摘された。この時点ジョンソン陸軍へ売り込み断念しM1ガーランド採用躊躇していた海兵隊へと目を向けた1940年5月クアンティコ海兵隊基地英語版)にて海兵隊向けの最初試験が行われた。以後試験においてはガーランド小銃よりも高く評価されていたが、既に陸軍ガーランド小銃採用決定し量産体制整えられていたため、部品調達など兵站上の理由背景に、1941年初めにジョンソンM1ガーランドへの支持表明し、自らの設計案撤回した。しかし、ジョンソンその後改良進めており、新たなモデルには軍での採用想定したM1941という製品名与えられた。なお、これはアメリカ軍における制式名称ではない。当時採用年を用い銃器命名規則は既に廃止されていた。 ジョンソンは自ら手がけた銃器軍部売り込むにあたり政治的な働きかけ積極的に行った。ガストラップ式を採用していた初期型M1ガーランド不良製造の遅れが報告された際には、上院委員会にて陸軍武器省を批判する証言行った。既にスプリングフィールド造兵廠M1ガーランド量産本格化始めていた1940年にも上院小委員会での証言行っている。こうした働きかけを受け、軍事委員会議長から上院対しジョンソン小銃制式名称M2半自動小銃United States semiautomatic rifle, M2, caliber, .30)として採用するための法案提出されている。しかし、この時点改め主力小銃採用することは非現実的な選択と見なされ、陸軍長官によるM1ガーランド推薦以ってジョンソン小銃不採用決定したのだった

※この「次期主力小銃候補として」の解説は、「M1941ジョンソン小銃」の解説の一部です。
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