マグプルからブッシュマスター、レミントンへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 16:01 UTC 版)
「ブッシュマスターACR」の記事における「マグプルからブッシュマスター、レミントンへ」の解説
2007年のショット・ショーにおける最初の発表から暫く、MASADAのアナウンスはほとんど聞かれなかった。他のメーカーであれば、事実上完成品と呼んでも差し支えない、実射可能なプロトタイプを完成させている状態ともなれば、大口の契約を取り付けるために軍や警察へ熱烈なアピールをするのが常であるが、その後もアメリカ各地で行われたショットショーにおいてもMASADAは先述したプロトタイプをブースに飾るのみであった。 これは、性能が不足していたというより、FN SCARやH&K HK416といった似たようなコンセプトを持ちながら、より実績のあるメーカーが製造したライフルが既に存在していたこと、これらと同じくアメリカ軍の次期主力小銃候補として設計されたため、軍が購買の意欲を見せなかった事などが原因といわれる。 こうした理由により、2009年1月下旬、マグプル社はブッシュマスター社に各種ライセンスを売却する。更に同じサーベラス・キャピタル・マネジメント傘下であるレミントン社が加わった。これ以降、フルオートマチック射撃の可能な軍用のセレクティブ・ファイア・モデルをレミントンが、民生用でセミオートマチックのみのモデルをブッシュマスターが担当する事が決まり、マグプル社は共同開発という形で関わっていく事になる。 2010年1月、ブッシュマスター社は2010年ショットショーに向け、自社サイトにて公式発表を行った。それによると、まず最初に販売される仕様はベーシック・モデルとエンハンスド・モデルの2種で、ベーシック・モデル(ACR SS)はM16A2タイプのバードケイジ・フラッシュハイダーとMASADAタイプのプレーンなハンドガード、Aフレーム・ストック。エンハンスド・モデル(ACR FR)はAAC社製ブラックアウト・フラッシュハイダーに3面レール付きハンドガード、MASADAタイプのフォールディング・ストックのユニット装備となっている。使用弾薬は暫定的に5.56x45mm NATO弾と6.8×43mm SPCとし、マグプル社製MBUSフリップアップ・アイアンサイトと16.5インチのバレルを共通としている。 余談だが、メーカーが軍用(レミントン)と民生用(ブッシュマスター)と分かれているためか文章によって表記が異なっている(ただし、傾向としてはレミントンACRか単にACRと表記されているようである)。
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