根深ねぎ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:10 UTC 版)
別名「長ネギ」「白ネギ」、あるいは「太ネギ」ともよばれる関東地方で多く出回っている系統(加賀系・千住系)で、主に白い部分(葉鞘)を食用する。葉鞘が伸びるにつれて、土寄せし、葉鞘を軟白栽培したもので、大抵はネギの中では丈は長い。また、葉ネギとくらべて、茎の根元から分蘖しにくい品種がある。 宮城県仙台市や福島県、栃木県などでは「曲がりねぎ」という栽培法があり、土を盛上げながらある程度育てたら、新たに土を盛ったり一度抜いたりして横向きに植え直すことにより、植物の光に向かって伸びる性質によってネギが曲る。これは、土の層が薄かったり地下水位が高かったりする土地でネギをつくる方法だと言われる。このような栽培は手間がかかるため、作付面積が少ない。 深谷ねぎ - 埼玉県深谷市の銘柄。薬味、鍋物・煮物料理などに向いている。妻沼ねぎ - 埼玉県熊谷市の銘柄。深谷ねぎと同一の品種だが、深谷ねぎが深谷市限定のブランドになったため、改名せざるを得なくさせられた[要出典]。 下仁田ネギ - 群馬県下仁田町の名産で、別名「殿様ねぎ」とも呼ばれている。株が分かれない1本ネギで、太くて短いのが特徴。肉質はやわらかで、生では辛味があるが、加熱調理すると濃厚な甘みが出る。 上州ネギ - 下仁田ネギと長ネギをかけた、太めの1本ネギ。葉鞘部分が長くて白く、煮込むと甘みが出る。 千住葱(東京都千住) 越谷ねぎ - 埼玉県越谷市の銘柄。白身がしっかりと締まり、料理に使っても煮崩れぜず、辛味と甘みが絶妙なのが特徴。その品質の高さから高級食材として名高く、都内の有名料亭、高級料理店や蕎麦屋などでも使われている。 矢切ねぎ(千葉県松戸市) 株ネギ (神奈川県相模原市) 西谷ねぎ - 神奈川県横浜市保土ケ谷区に伝わる伝統野菜の一つ。分けつする根深ねぎであり、株分けを経て1年半かけて栽培される 赤ねぎ - アントシアニンを色素に持つため、赤紫の皮があるのが特徴。皮をむくと中は白い。加熱すると独特な甘みが出る。赤ヒゲネギ - 茨城県水戸地方在来の選抜改良種で、5 - 10本くらいに分蘖する赤ネギの種。葉・葉鞘ともに軟らかく、甘みがある。 平田赤ネギ - 山形県庄内地方の赤ネギ品種。太く、ずんぐりした形で、軟らかく苦味が少ない。 ひたちべにっこ - 茨城県の赤ネギ品種。葉鞘部分は赤紫に発色する。軟らかくて加熱すると甘みが増すため、鍋物に向く。 徳田ねぎ(岐阜県) 越津ネギ(愛知県)土寄せをするが、中には葉ねぎに近く葉の部分が多い品種もある。 大和太ネギ - 奈良県(旧大和国)の品種。葉先は柔らかく、アリシンがの他のネギよりも豊富。生では辛味が強いが、煮込み料理や焼きネギなどの加熱調理に向く。 曲がりねぎ:斜めに植え付けて、自然に斜めに立ち上がって曲がった形になるネギ。仙台曲がりねぎ - 東北地方の伝統種で宮城県仙台市の銘柄。「余目一本太」(あまるめいっぽんふと)という品種で知られる。柔らかくて甘みがある。 新里ねぎ(栃木県宇都宮市)
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