条件の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/19 16:38 UTC 版)
自由度(メダル獲得のチャンスが拡がる可能性)に関するもの マジック・スクリーン マジック・スクリーンとは、ICビンゴになくてはならないものの一つである。これは、本来「ライン」しか存在しないビンゴのカードを、用意されたパネルを動かすことによって、全く別のカードへと変貌させてしまう装置である。機械的には、金属板を長尺面でつなぎ合わせて折れ曲がる状態にしておき、これをビンゴカードを表現するボードの前に置き、モーターによってスライドさせるものである。通常、オリジナルの位置をここでは○と表現すると、 OK○ABCDEFG のように、左に2列分、右に7列分の幅が用意されている。なぜ左側がOKなのかは、後述のOKゲームに由来していると思われる。 実際には、条件がなにもなければ、縦横斜めの計12本しかない普通のビンゴカードが、マジック・スクリーンの条件を得ることにより、ローマ字の「h」型のエリアや漢字の「凹」型のエリアが現れたり、また、基本の3色以外の色が登場することもある(オレンジと青)。エリアは、縦横で繋がっている部分を、同一と見なせるため、例えボールが並んでいなくてもメダル獲得に繋げることが可能である。また、オレンジと青の各エリアについては、特別な条件が付されることが多い。これらのエリアのことを、ICビンゴでは「セクション」と称することがある。 マジック・スクリーンと条件 マジック・スクリーンは、当然の事ながらプレイヤーに有利に働くため、その動作には制限が設けられることが多い。基本的にはBEFORE 4th(4球目を打ち出す前までスクリーンの作動が可能)条件であるが、メダルを投入して抽選を受けることにより、BEFORE 5th(5球目を打ち出す前まで)やAFTER 5th(5球目を打ち終えた後でも)といった優遇権利を獲得することも可能である(ただし、マジック・スクリーンを動かせる権利が発生した時点で優遇の権利も一緒についてくる(点灯する)場合がある)。 ただし、5th条件が点灯しなかったからといっても、赤や黄色の★がROLLOVER LIT条件として点灯することがあり、これらは盤面下部左右にあるスイッチをボールで押下させると、黄色い★でBEFORE 5thが、赤い★でAFTER 5thにそれぞれ格上げされる条件である(当然ではあるが5球目を打ち出した時点で黄色★が点灯している場合は、通過しても意味がないので消灯する)。 得点(獲得できるメダルの量)に関するもの 配当の基本 まず、配当の基礎は色別に決められる。メダルを投入するごとに抽選が行われ、10段階のうちのどこかに決定される。なお、一度決定した配当の条件は、決して下がることはないのが特徴である。最低は3並びの4枚、最高は5並びの600枚である。また、この配当は並んだ個数に応じて異なるように決められており、3並び、4並び、5並び(パーフェクト)の3つの数字が常に提示されている。点灯したランプの位置に、下から「16,50,96」と記載されていれば、3並びで16枚、4並びで50枚、5並び(パーフェクト)で96枚のメダルを獲得することができる、という意味である。 また、色については、並んだ(あるいはセクションで入った)色に対して最も高い一つの配当が付与されるため、例えば緑色のラインに2カ所の3並びが完成したとしても、配当の対象になるのは3並び1つだけである。 配当が変わるケース スーパー・セクション マジック・スクリーンがDまで点灯すると、一緒に条件として点灯することがある。イエローとレッドの各スーパー・セクションがあり、イエローは黄色に黒の縦縞(ただし阪神タイガースとの関係は特にないと思われる)、レッドは赤色に白の縦縞で表現がなされている。スーパー・セクションの条件が点灯していない場合は、これらのセクションはただのカラーセクションとして扱われるが、点灯した場合は、各々のエリアに対して、実際に入った球数に1球を加えて取り扱うという有利な条件を得ることができる(ただし5球入れても、配当は5並びである)。 ブルーセクション マジック・スクリーンがFまで点灯すると、ブルー・セクションの条件が点灯することがある。ブルーセクションは、基本的に3つの数字からなり(機種によっては4つ)、セクション内に2個あるいは3個入れることによって、その時点での緑5並び(パーフェクト)と同じと見なされるなどの特典が用意されている(緑の得点となるため、別の緑ラインやセクションで3球並べてもメダル獲得とならない)。機種によっては、緑の得点ではなく、別個に100枚や200枚という形で設定されているものもある(この場合は、緑に別途並べると緑の枚数を獲得することが可能である)。 また、これ以外には「リターンしていない第1球を○○番に入れた場合は緑は最高段階まで格上げする」「リターンしていない第1球を○○番に入れた場合はEXTRA BALLを1球進呈する(つまりこのゲームは無償で6球プレイ)」などの特別な条件が機種によって設定されていることがある(当然、点灯することが最低条件である)。 オレンジセクション マジック・スクリーンの「OK」が点灯すると、「3 OR MORE IN ORANGE SECTION SCORE AS GREEN」の条件が点灯することがある。この時オレンジセクションに3個以上ボールを入れることで、ボール個数に対応した緑スコアを獲得することができる。但しスコアカウントをする際カウントボタンを長く押しすぎると、カウントされずに直接OKゲーム(下記参照)開始となるので、注意しなければいけない。 さらなるチャンスが期待できるケース OKゲーム マジック・スクリーンが「OK」と点灯している場合には、スクリーンを左側に動かす事により、オレンジ・セクションが登場する。このオレンジ・セクションに2球以上の球を入れることにより、メインのゲームが終了した後に、「OKゲーム」という、新しい別のゲームに挑戦する権利を得ることができる。ただし、OKゲームを開始するためには、「当該ゲームで獲得しているスコアのカウントが全て終わっていること」と、「カウントボタンを少し長めに押すこと」が必要である。 OKゲームでは、あらかじめ条件が定められており、概ね緑の得点条件に沿って決まることが多い。緑の得点が第三段階(3並びで8枚未満)まではほとんどの機種で同じ条件が提示されるが、第四段階(3並びで16以上)以上になると、段階に応じてそれぞれ異なった条件が提示され、スーパー・セクションや、ブルーセクションが点灯した状態でのゲーム、また格段に高いスコアとよい条件でのゲームが用意されることがある。 また、OKゲームには、少ないメダル数で点灯するうえに1球でOKゲームの権利を得られるが、お世辞にもよい条件とは言えない、いわば初心者向けの「BEGINNERS OK」や、なかなか点灯しないものの、点灯すれば格段によい条件が提示される「SUPER OK」を搭載する機種も見受けられた。 OKゲームでも、その他のルールは通常のゲームと一切変わらない。強いて言えば、さらなるBETを行わなければ「OK」が点灯することはないということぐらいである。 とどのつまり「OK」とは、「条件のよい追加ゲームを(さらに条件を上げようとBETをしなければ)無償でプレイすることができる条件」、ということになる。
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