条件に親しまない行為とは? わかりやすく解説

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条件に親しまない行為

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 22:24 UTC 版)

条件」の記事における「条件に親しまない行為」の解説

条件付すことができない法律行為を「条件に親しまない行為」といい、このような法律行為全体として無効である。主に身分行為についての公益上の不許可単独行為についての私益上の不許可がある。 公益上の不許可婚姻養子縁組認知相続承認相続放棄など家族法上の行為身分行為)に条件付すことは、公序良俗反することになる場合多くまた、身分関係不安定なものにしてしまうた原則として認められない大判9・528民録26773頁)。なお、婚姻離婚などについては確定的意思が必要とされる行為であるために条件付すことが許されない理由づけすべきとみる見解もある 私益上の不許可相殺506参照)、解除取消追認買戻選択債権選択など単独行為条件付す相手方法的地位不安定なものにしてしまうた単独行為条件付すことは原則としてできない。ただし、相手方不利な地位立たせるおそれがない場合債務免除など)には、例外的に単独行為条件付すことが許容される場合もある。債務者不履行停止条件とする意思表示認められる相手方地位害するものではない場合には許される遺言につき9852項参照)。 手形行為画一的取引妨げとなるため手形行為には条件付すことができない手形法121項参照)。

※この「条件に親しまない行為」の解説は、「条件」の解説の一部です。
「条件に親しまない行為」を含む「条件」の記事については、「条件」の概要を参照ください。

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