木造阿弥陀如来及四菩薩坐像とは? わかりやすく解説

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木造阿弥陀如来及四菩薩坐像(堂行堂安置)

主名称: 木造阿弥陀如来及四菩薩坐像(堂行堂安置)
指定番号 3486
枝番 00
指定年月日 2000.06.27(平成12.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 彫刻
ト書
員数 5躯
時代区分 平安鎌倉・室町
年代
検索年代
解説文:  輪王寺常行堂重文)の本尊阿弥陀尊像である。同堂は久安元年一一四五)に創建され、比叡山行法移して常行三昧勤修始められたと伝える。保元三年一一五八)の寺文書により同時点での存在確かめられ、それによれば本寺比叡山常行堂模して建てられたという。本一具は、中尊宝冠(後補)をいただく像容や、周囲に法・利・因・語の四菩薩配する五尊の構成が『覚禅鈔』に記される比叡山常行堂本尊像一致する
 いずれもヒノキ材製、漆箔仕上げ(後補)。阿弥陀如来像頭部全ておよび体幹前半通して一材より彫出、体部背面より内刳、割首を行ったうえ、頭部前後割って内刳を施す。体部前半材と背板材(地付まで達する)の間に左右二材(上背部を形成し右方分は地付まで達する)を挟む。両肩外側部(各一材製)、両足部(横一材製)等に別材を矧ぐ定朝様則った温雅な作風示し久安元年造立とみて誤りないであろう。髻を結って大衣通肩着け、衣を通して胸腹起伏を表すなどの特徴円仁請来金剛界八十一尊曼荼羅中の無量寿如来通じ比叡山常行堂本尊の姿を伝えるものともみられる同様の特徴をもつ宝冠阿弥陀像は十数知られるが、本像はその平安時代遡る例として貴重である。なお像内に文永十二年(一二七五)から享禄三年一五三〇)まで四回分の修理銘が記されている。
 四菩薩はいずれも頭体幹部を一材より彫出して前後割り矧ぐ構造になる。金剛法・金剛菩薩藤原風を襲いながらも意志的な表情引き締まった肉付け起伏のある衣文の彫法に鎌倉時代作風うかがえる金剛菩薩全体四角張った立体把握や、面貌および衣文の癖の強い表現から、中尊修理銘にある応永二十五年(一四一八)ころの院派仏師による作とみられる金剛菩薩はさらに降って像内銘にある享禄五年(一五三二)を製作年とみるべきであろう
 このように四菩薩が後補に替わっているとはいえ罹災の度に亡失分を補って今日、五尊一具伝存することの意義大きい。円仁創建比叡山常行堂以来各地造り継がれていた常行堂本尊像の、最も正統的な姿を伝え遺品いえよう



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