院派とは? わかりやすく解説

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いん‐ぱ〔ヰン‐〕【院派】

読み方:いんぱ

平安後期から鎌倉時代にかけて、京都造仏所置いていた仏師一派院助院覚など名が「院」で始まる仏師多かったため、後世名づけたもの。


院派

読み方:インパ(inpa)

平安鎌倉時代仏師集団の一。


いんぱ 【院派】

仏師

院派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/18 05:56 UTC 版)

院派(いんぱ)は、平安時代後期から室町時代仏師の一派。七条大宮仏所六条万里小路仏所を形成し、足利将軍家の仏師となった。祖は、定朝の孫とされる院助

沿革

鎌倉時代、新様式と言う点では慶派の作品が目立つが、記録によると貴族の世界では院派、ついで円派の仏師が前代からの基盤を受け継いで活躍した。ただし、旧来の伝統を引いて、仏像に銘記を施す例が慶派に比べて少なく、仏師個人の作例を追っていくことが比較的難しい。

14世紀に入ると、真言律宗禅宗との関わりが生まれ、律宗が東国に教線を伸ばし、禅宗が北条氏の菩提寺になるのに従い、院派も東国へ進出した。

南北朝時代に入ると、室町幕府といち早く結びついた。院吉は、等持院大仏師職と丹波国国分寺地頭職を安堵され、その子院広はそれを継いで広範に活躍した。彼らの作風は、「唐様」とも言うべき独特の形式美をもつもので、他派や後世に少なからぬ影響を与えた。

名前の由来

名に院のつく仏師を多数輩出したことから。

主な仏師

  • 院覚(院助の子)
  • 院朝法印
  • 院尊(法印)
  • 院実(法印)
  • 院好(法橋)
  • 院興
  • 院範(法印)
  • 院賢(法印)
  • 院尚
  • 院慶
  • 院康
  • 院恵(三河法橋
  • 院吉法眼
  • 定審(駿河法眼)

参考文献

関連項目




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