日本語版出版を巡る経緯とは? わかりやすく解説

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日本語版出版を巡る経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:06 UTC 版)

プリンセス・マサコ」の記事における「日本語版出版を巡る経緯」の解説

日本語版は2007年3月に、講談社から発売される予定であった同年2月日本宮内庁外務省は、本作品の内容重大な事実誤認があるとして、著者抗議した宮内庁は、著者本作品において「皇室出席する行事に対して無意味形式的』との決め付け」や「皇室によるハンセン病問題への関与に対して無視」を行っているとして、特に後者についての著者見解求め公開質問行った2月13日外務省会見開き、駐オーストラリア大使通じてオーストラリア外務貿易副次官に抗議文を渡すとともに宮内庁侍従長署名抗議文も合わせて提出した発表した外務省報道官会見次のように述べた。 『日本国象徴』であり『日本国民統合象徴としての立場にある天皇陛下はじめとする皇室方々更には日本国民侮辱するとともに実態乖離した皇室像を描いていることについて、日本政府としてこのような書物看過することはできないということ抗議行った。 これについて著者は、「私を威圧する企てには断固として応じないし、でたらめや私の本について事実誤認について応じる気はない」と述べ謝罪拒否した。さらに、宮内庁雅子妃健康状態についての責任があると告発したアデレードでの著者講演会対し外務省在メルボルン日本国総領事館講演中止するよう圧力をかけたと著者主張した加来至誠メルボルン総領事はマイケル・ダンフィー日濠友好協会会長対し同書には事実誤認があり皇族無礼であるという個人的見解を、友人として個人的に伝えた認めたが、総領事館圧力をかけた事実はないと日本側は主張した2月16日講談社上記のような著者態度について「原書明らかな事実誤認に対して著者マスコミ取材に『修正謝罪する要はない』とした姿勢容認できるものではない」「版元著者との信頼関係を保つことができない」と判断し発売中止決めた翻訳作業中に原書事実誤認多数見つかり、著者了解得た上で再調査修正経て日本語版の原稿はほぼ完成していたとしたとしている)。これに対して著者は、表現の自由対す攻撃だとして反発、さらに日本政府について、「検閲行った上に講談社出版止めるよう圧力をかけた」と非難した最終的に日本語版は2007年8月第三書館から出版された。これについてすべての全国紙主要な地方紙雑誌本書広告掲載拒否した。『朝日新聞』は掲載拒否について「公の機関反応鑑み」と弁明した日本の戦後言論出版史において、メディア右派左派ともに一斉に広告掲載拒否をした前例はない。ただし『日刊ゲンダイ』は広告と書評を掲載し、また『週刊金曜日』、『世界』(岩波書店)、『ちくま』(筑摩書房)の3誌が広告掲載した著者ベン・ヒルズ来日し2007年9月21日日本外国特派員協会記者会見行った出席者ヒルズのほか、北川明第三書館社長)、藤田真利子(『プリンセス・マサコ訳者)、野田峯雄(『「プリンセス・マサコ」の真実著者)、なだいなだ会見ではヒルズが、「講談社勝手に原書から記述149ヶ所も削除した」と述べ同社批判したほか、北川も、6大新聞広告掲載拒否したことについて不満を述べた

※この「日本語版出版を巡る経緯」の解説は、「プリンセス・マサコ」の解説の一部です。
「日本語版出版を巡る経緯」を含む「プリンセス・マサコ」の記事については、「プリンセス・マサコ」の概要を参照ください。

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