日本におけるOSBの普及とは? わかりやすく解説

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日本におけるOSBの普及

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 05:14 UTC 版)

配向性ストランドボード」の記事における「日本におけるOSBの普及」の解説

前述のように、まず北米考案開発され北米欧州主な生産拠点である。日本には輸入住宅とともに輸入されたが、当初日本国内には建築設計のための規格存在しなかったことから、1987年昭和62年)、「構造用パネル」という名称で日本農林規格制定された。規格策定時点では、必ずしもOSBのみを対象にしておらず、OSB以前から存在したウェハーボードも含んでいる。なお、日本工業規格の「JIS A5908 パーティクルボード」にも、OSB規格追加されている。 国内間伐材用途として1990年代から期待されており、試作レベルでは十分な性能のものが得られているが、典型的な装置産業であるため採算性確保するためには大規模な工場なければならず、他方間伐材運搬コストが高いため、大工場建設して十分な稼働率維持することは困難とされており、2011年平成23年)現在も日本国内での商業生産はされていない日本木質ボードメーカーは、OSB分野進出するよりも、むしろ、既存MDFパーティクルボード特性改良し耐力壁として使用可能なものを開発する方向力を入れている。なお、JAS認定受けていない造作用のものであれば国産スギヒノキあるいは廃木材原料とした、OSBもしくはウェハーボードに類似した製品少量ながら流通しているが、これらは特性保証されていないので構造材として一般的に販売することはできない強度試験などを実施し必要なデータ用意して建築基準法に基づく国土交通省(旧建設省)の大臣認定を受ければ、構造材として使用することも不可能ではないが、木材市場から安定的に調達できるJAS満たしたOSBよりも高価であり、通常装飾的な意図内装材、造作材用いられる。 以上のような状況にあるため、現在、OSB国内需要はすべて輸入によってまかなわれている。輸入量は景気動向の波にそって変動しているが、基本的に増加傾向にある。財務省貿易統計によれば2009年度OSB輸入量は146,964 m3、2010年度は160,853 m3であったまた、特記事項として、2011年度は、2011年3月東日本大震災によって、住宅建材復興需要激増したことに加え東北地方にあった合板工場の多く被災し供給滞ったことにより、それまでOSB独特の外観ゆえに使用敬遠していた施工主や住宅業者による採用進んだ2011年4月 - 8月OSB輸入は、ピーク時には平常時の3倍に達しその後各種建材供給ルート回復するにつれ、例年通り水準戻っている。2011年度OSB輸入248,462 m3であり、そのうち80 %以上がカナダ産、2位以下にドイツポーランド続き、この3ヶ国で輸入量の99.8 %を占める。なお、OSB登場によりウェハーボードは市場からほぼ完全に駆逐されており、2011年度輸入は2,180 m3にすぎない

※この「日本におけるOSBの普及」の解説は、「配向性ストランドボード」の解説の一部です。
「日本におけるOSBの普及」を含む「配向性ストランドボード」の記事については、「配向性ストランドボード」の概要を参照ください。

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