新線の開通とは? わかりやすく解説

新線の開通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 00:38 UTC 版)

1934年12月1日国鉄ダイヤ改正」の記事における「新線の開通」の解説

この改正合わせ日本動脈路線とでも言うべき東海道本線・山陽本線長崎本線下記のような新線開業しルート変更されて距離短縮図られた。 東海道本線 国府津駅 - 沼津駅1918年大正7年)に着工され東海道本線勾配緩和・距離短縮狙った丹那トンネル1934年昭和9年7月についに貫通した。このダイヤ改正の時から営業運転をはじめ、さらに既に「熱海線」として開通していた国府津駅 - 熱海駅間の路線と、このトンネル貫通ともなって開業した熱海駅 - 沼津駅間を合わせた、国府津駅 - 小田原駅 - 熱海駅 - 沼津駅間が新しい「東海道本線」とされ、それまでルートであった国府津駅 - 山北駅 - 御殿場駅 - 沼津駅間の路線は「御殿場線」という支線格下げされた。 これにより距離にして11.81kmが短縮された上に、急勾配区間従来ルートには25‰(パーミル)とよばれ1000mあたり25m上昇する鉄道にとっては結構な勾配区間存在していた。)が解消されたこともあり、輸送力強化所要時間短縮絶大な効果もたらした山陽本線 麻里布駅現在の岩国駅) - 櫛ケ浜駅間もともと同区間海岸沿いに柳井駅経由するルート線路敷設されていたが、同区間直線短絡ルートで結ぶことによって到達時間短縮図ろうとする計画生まれ1929年昭和4年4月東側麻里布駅岩国駅(現、西岩国駅)間が「岩徳東線」として、1932年昭和7年5月西側櫛ヶ浜駅 - 周防花岡駅間が「岩徳西線」として開業し1934年昭和9年3月28日西線高水駅まで開業した後、このダイヤ改正時に最後区間となる岩国駅 - 高水駅間が開業した事によって全通し、このルート新たに山陽本線」として組み込まれ従来柳井駅経由路線は「柳井線」という支線格下げになったこれに伴い路線距離が21.7km短縮されるになった。 しかし同ルートには長さ3149mの欽明路トンネル存在し複線化時にはもう1本同じトンネルを掘らなければならないことから、戦時中1944年昭和19年10月に同線の複線化実施された際には、「柳井線」が再び「山陽本線」に戻され、同ルートは「岩徳線」という支線格下げられた。 長崎本線 肥前山口駅 - 諫早駅間区間ははじめ軍港佐世保への連絡考慮したことから、肥前山口駅 - 早岐駅 - 諫早駅という大村湾沿いのルート取られていた。その後、同区間有明海沿いで結ぶ事によって距離と時間短縮図ろうという考えから新ルート建設始められ、まず「有明線」として1930年昭和5年3月9日肥前山口駅 - 肥前竜王駅間が開業1934年昭和9年4月16日には多良駅まで順次延伸し、反対側でも諫早駅 - 湯江駅間が開通したことから「有明東線」・「有明西線」と一旦路線名を改め、このダイヤ改正時に最後多良駅湯江駅間が開業した。これにより肥前山口駅 - 肥前鹿島駅 - 諫早駅ルート新しい「長崎本線」となり、従来ルート肥前山口駅早岐駅間が佐世保駅までの路線合わせて佐世保線」に、早岐駅諫早駅間が「大村線」とされた。 これにより、従来ルート比べ26.7kmの短縮となった

※この「新線の開通」の解説は、「1934年12月1日国鉄ダイヤ改正」の解説の一部です。
「新線の開通」を含む「1934年12月1日国鉄ダイヤ改正」の記事については、「1934年12月1日国鉄ダイヤ改正」の概要を参照ください。

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