新・国民民主党への不参加、自民党会派入り
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「増子輝彦」の記事における「新・国民民主党への不参加、自民党会派入り」の解説
同年8月19日、国民民主党は両院議員総会を開き、立憲民主党と合流し新党を結成する案を賛成多数で可決。このとき増子は採決の直前に退席し、SNSで「合流新党は国民民主の理念や政策と一致しない」と述べ、合流新党(後に新・立憲民主党として結成)に参加しない意向を表明した。8月21日に増子は記者会見を開き、「新しい政治勢力の結集を図る。新しい党をつくる選択もある」と述べ、合流新党や、玉木雄一郎ら合流不参加者が結成を目指す新党とは別の「第3の新党」の結成も視野に行動していく考えを示したが、最終的に断念。9月7日、玉木を中心とする新「国民民主党」に加わる国会議員の募集が締め切られ、増子が同党に入党届を提出したことが明らかとなった。新「国民民主党」は14人で船出する予定であったが、設立当日の9月11日に断続的に開かれた協議で玉木の代表就任が決まると、これを不服とし新党への参加を見送った。会派「国民民主党・新緑風会」にも参加せず、会派上も無所属となった。9月16日に行われた首相指名選挙では、自由民主党の菅義偉に投票した。 2020年10月21日、参議院自民党会派に入ることが明らかになり、増子は取材に「コロナ禍でスピード感をもった政策実現が求められる中、野党より与党的立場で議員活動した方がよいと判断した」と語った。これを受けて立憲民主党県連幹事長の亀岡義尚は「大義と構図を自らひっくり返し、一票を託した有権者を裏切る行為だ。政治不信を助長する禁じ手で、信じられない」と述べ、共産党県委員会委員長の町田和史も「4年前の合意確認書には『安倍政権の打倒をめざす』と記載されている。菅政権は安倍政権の継承を掲げているにもかかわらず県民を裏切るのであれば、議員を辞めるべきだ」と述べた。自民党福島県連においても、県連幹事長が「突然のことで驚きを禁じ得ない。県連としては反対だ」との談話を発表。県連内でも「会派入りも含め、入党もあり得ない」と冷ややかな反応となり、与野党両方から批判を浴びる結果となった。一方で福島県知事の内堀雅雄は「率直に驚いた。今後、自分自身で説明責任を果たされるものと思っている」と述べている。 これに対して、増子は11月16日に福島市で記者会見を開き、「(有権者を)裏切ったと思っていない」と述べ、政治理念は今後も変わらないと強調した他、会派入りの経緯について「大規模災害やコロナの時にはオールジャパン、与党という具体的な形を作った方がいい」と説明。現在の野党について、「政権に反対することが使命だという考えの方が主流だ」と不満を口にし、参院選で自身に投票した有権者へは「(支援団体などと結んだ)政策協定は何ら反故(ほご)にすることはない。真逆(まぎゃく)の政策に変わることはない」と述べた上で、自民党への入党には「明確に、今後もあり得ません」と否定した。一方、立憲民主党代表の枝野幸男は「政治家失格の行動だ。有権者、国民に明確にうそをついた裏切り者だ」と批判しており、2016年参院選で支援したふくしま県市民連合は「県民からの支援に対する背信行為」と激しく非難、また選挙時公約と違うとして議員辞職を求めた。
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