文化記号塾の組織・主宰(2007年頃 - 現在まで)
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2007年頃、名古屋大学の大学院生を対象とした前野の『言語記号系と主体』の読書会から、まず〈方法論ゼミ〉が自然発生した。これは人文学研究一般の方法への導入を目指すものだったが、その後すぐに、院生たちの当該の博士論文執筆のための方法論ゼミへと進化した。2008年、文化記号塾が成立。上述の方法論ゼミとあわせて博士論文の指導に直接関わり始め、妻みち子(名古屋大学名誉教授)がテーマ設定及び実証的研究の要諦を、佳彦が概念化の方法論を指導するという分業体制をとった。2012年、機関誌『文化記号研究』を創刊。 指導した塾生たちの博士論文は以下の通り。趙青「『新古今和歌集』と唐詩の比較修辞研究」2008年、何純慎「台湾近代女子教育の初期成立史研究ー植民地と女子教育ー」2008年、香川由紀子「明治女性の西欧受容ー手仕事と服飾に見るモラルの変容ー」2008年、王閏梅「梁啓超の近代観ー思想的矛盾とその展開ー」2010年、許時嘉「明治日本の文明言説と植民地統治ー台湾統治をめぐってー」2010年、劉海燕「台湾新文学運動の初期的展開ー1920年代植民地知識人青年の近代探索ー」2012年、坂本麻裕子「修身教育の形成と近代的エートスー寓話・童話・昔話における〈子ども〉の役割ー」2012年、方光鋭「中国清末民初期の修身教科書と日本」2013年、賴鈺菁「幕末・明治初期における「諫言」の変遷と終焉ー下級武士の忠誠観を中心にー」2013年、韓韡「中国近代女子教育における日本受容」2014年、金三淑「暗号化の文学的手法と植民地的実存ー李箱解釈の一視座ー」2015年、朴雪梅「清末における在日中国人女子留学生の出版活動」2017年、宋暁煜「清末における進化論の翻訳 : 西洋と日本からの進化論導入」2018年。
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