改易から晩年までとは? わかりやすく解説

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改易から晩年まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 02:53 UTC 版)

服部正重」の記事における「改易から晩年まで」の解説

1612年慶長17年)、義父である大久保長安死去する。 翌1613年慶長18年大久保長安事件起きると、金山経営関わる大久保家の不正蓄財疑われ長安一族縁戚に至るまで多くの者が幕府により粛清処刑された。しかし、正重長安娘婿という極めて近い関係にありながら関わりなし」として一切の咎を受けず引き続き佐渡執務に当たるよう幕府より指示受けた。しかしこの後幕府書状持参した目付佐渡待てという指示反し対岸越後国出雲崎出向いて迎えた事を咎められ改易となった。 同1613年正重越後国村上藩主の村上義明村上頼勝)に身柄預けられ許されて義明に仕えた。義明の息子である村上忠勝の妻は花井吉成の娘であったが、その姉は大久保長安の六男である大久保右京長清(権六郎)の妻であった。また吉成自身長安同じく松平忠輝附家老であり、妻は忠輝の異父姉で茶阿局の娘である於八であったこのように村上家もまた服部家以上に大久保長安との関わりの深い家であったその後村上忠勝改易され、代わって堀直寄村上藩へ入ると正重堀家預け替えとなり、二千石あるいは三千石という藩主一族並み待遇堀家召し抱えられた。 1642年寛永19年)、藩主堀直定夭折により堀家断絶したため、村上藩一時廃藩となる。暇を出され正重牢人となり、甲州息子らと暮らす事となった。 1647年寛永24年)兄・正就の次男であり桑名藩仕えていた服部正辰甲州にいた正重らを探し出し、正辰の家臣であった長嶋左衛門正重の元を訪れた。五左衛門の父(同名長嶋左衛門)は、正就の家臣として大坂の陣従い共に討ち死にしており、その子の五左衛門もまた正就の子である正辰に仕えていた。桑名招かれ正重は、高齢牢人であったにも関わらず当時桑名藩主である松平定綱二千石の上年寄上席家老)という身分厚遇召し抱えられた。また、息子服部正吉、服部七郎衛門千石部屋住みとして桑名藩仕えた。これにより服部半蔵家桑名藩家老職家(大服部家)として、明治時代まで存続した。慶安5年/承応元年5月27日1652年7月2日正重73歳没した法号清流院殿澄性日浄大居士桑名市顕本寺に、正重大服部家の墓碑現存している。 なお、正重半生について「改易後仕官先を得るため各地転々とし、越後三藩仕官するがそれらの藩も次々と取り潰し断絶遭うその度正重牢人となり流浪したが、高齢になると兄の義父である桑名藩松平定勝兄嫁定勝長女松尾姫)を頼り桑名召し抱えもらった」などと解説するものも多いが、これは誤りであり、正重佐渡改易された1613年村上家預りとなって以降1642年までの29年間にわたり、村上家及び堀家統治した村上藩藩主一族並み厚遇仕えている。改易され村上家預かりとなった正重33歳であり堀家断絶牢人となった時は62であったその後甲州暮らし桑名藩招かれ時には67歳高齢となっており、兄の義父であった桑名藩主の松平定勝兄嫁松尾姫はすでに死去していた。 村上家堀家譜代家臣でないにも関わらず藩主交代を経ながら一つの藩に長期間仕えた事や、村上藩桑名藩における破格待遇からも、正重藩政において重用されていた事が窺われる厚遇理由については、徳川譜代家臣であった服部半蔵家経歴人脈大久保長安との旧縁佐渡金山での政務経験、さらに伊賀甲賀関わりの深い服部氏族の出身である事などが推察されるが詳細判明しておらず、今後の研究がまたれる。 正重の兄・正就の妻である松尾桑名藩松平定綱の姉であり、その子服部正辰正重の甥)らも桑名藩仕えている。正就と松尾の子孫は久松松平家血統から藩主一族扱いを受け、服部半蔵家以上に優遇されていた事から、桑名では服部半蔵を継ぐ正重の子孫の家を「大服部家」、正就の子孫の家を「小服部家」と呼び大服部家・小服部家ともに代々久松松平家家老など重要な職務担った

※この「改易から晩年まで」の解説は、「服部正重」の解説の一部です。
「改易から晩年まで」を含む「服部正重」の記事については、「服部正重」の概要を参照ください。

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