批評家からの称賛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/01 00:08 UTC 版)
「まばたきするな」は一般に批評家から絶賛され、演技や脚本、恐怖のレベルや嘆きの天使自体が多く称賛された。ガーディアン誌のスティーヴン・ブルックは本作を「ドクターとマーサがほとんど登場しないにも拘わらず最終的に意味が通ずる、素晴らしく怖ろしいエピソードである」と評価した。SFXのデイヴィド・ブラッドリーは「まばたきするな」に5つ星のうち5つ星を与え、以前のどのドクターでも登場出来たと言い、その永遠性で『ドクター・フー』史上最も見事で怖ろしくクレバーなエピソードの1つになるに違いないだろうと述べた。IGNのトラヴィス・フィケットは本作を10点満点中9.1と評価し、「このエピソードにおける演技は例外的である」と注釈しつつも、視聴者にサリー・スパロウを馴染ませる脚本とマリガンの力強い演技を称賛した。彼は「短時間にこれだけのことが成し遂げられるとは信じがたい。1つではなく2つの関係の物語が語られ、複数の時間軸が交差し、新しくそして遥かに怖ろしい敵がドクターと対面することなく打倒された」と結論付けた。Slant Magazine のロス・ルーディンガーはこのエピソードが単なる『ドクター・フー』のエピソードというだけではなく、SFやホラーのジャンルでも素晴らしいエピソードであり、単品でも成り立つと確信した。また、彼は恐怖を誘発する嘆きの天使のコンセプトや、45分という時間で展開されたことを考えると非常に複雑な物語と登場人物の感じやすさを称賛した。デイリー・テレグラフは本作を番組の全期間で最高のエピソードの1つであるとし、ドクターは周囲に居る一方で脅威が増すと論評した。 本作について、テナントがドクターを演じた期間で最も良いエピソードの1つと数多くの批評家が考えている。IGNのマット・ウェールズは本作をテナントの時期で6番目に優れたエピソードであるとし、TVOvermind のサム・マクファーソンは2番目に良い10代目ドクターのエピソードに挙げた。『ドクター・フー』の第6シリーズの後半が放送される前の2011年には、ハフポスト(当時は The Huffington Post)が「まばたきするな」を新規視聴者が必ず見るべきエピソード5選のうち1つとした。嘆きの天使も批評家から絶賛を受けた。2009年にSFXは嘆きの天使がサリーとラリーに向かって前進するクライマックスを『ドクター・フー』の歴史で最も恐ろしい瞬間と呼び、「怖ろしいコンセプトと完璧な監督の身の毛のよだつコンビネーション」と表現した。嘆きの天使はニール・ゲイマンが雑誌『エンターテイメント・ウィークリー』で行った "Top Ten New Classic Monsters" でその名を3位に連ね、TV Squad では3番目に怖ろしいテレビのキャラクターとされた。また、嘆きの天使はデイリー・テレグラフにより『ドクター・フー』でネスティーン意識体とダーレクに続く3番目の悪役に数えられた。2009年にSFXは嘆きの天使を『ドクター・フー』新シリーズで特に好きなもののリストに加え、"Scariest. Monsters. Ever." と綴った。 脚本家スティーヴン・モファットは英国アカデミー賞テレビクラフト賞(英語版)とBAFTAウェールズ(英語版)賞で本作のため最優秀作家賞を受賞した。「まばたきするな」はヒューゴー賞映像部門短編部門を受賞し、キャリー・マリガンは2007年SFテレビエピソードにおける最優秀女性パフォーマンス賞で Constellation Award を受賞した。本作はネビュラ賞 スクリプト部門(英語版)にノミネートされたが、賞はギレルモ・デル・トロによる映画『パンズ・ラビリンス』に譲った。 「まばたきするな」は Doctor Who Magazine の2007年の調査で最高のストーリーに認定された。2009年には Doctor Who Magazine でこれまでの『ドクター・フー』のストーリーで最も素晴らしい作品を巡って投票があり、「まばたきするな」はピーター・ディヴィソン(英語版)の5代目ドクター役での最後のレギュラー出演となった The Caves of Androzani に次ぐ2位となった。2007年にBBCが行った投票では、2000人もの Doctor Who Adventures の読者からの票が集計され、投票の55%が2007年の最も恐ろしい怪物として嘆きの天使に集まっていた。マスターとダーレクはそれぞれ投票の15%と4%を占めた。ラジオ・タイムズが行った2012年の投票では1万人を超える回答者が集まり、うち49.4%が『ドクター・フー』で最高の怪物として嘆きの天使に票を投じた。2014年には Doctor Who Magazine により全期間で最も素晴らしいエピソードを決める投票が行われ、「まばたきするな」は50周年記念エピソード「ドクターの日」に次いで再び2位の座に就いた。
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