念の応用技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 17:58 UTC 版)
「HUNTER×HUNTER」の記事における「念の応用技」の解説
応用技は四大行と比べ疲労が激しい。 周(シュウ) 「纏」の応用技。自分の体ではなく物にオーラを纏わせる技術。刃物の切れ味を強化するなど、対象物の持つ能力を強化する。しばしば「硬」と併用される。武器の「強化」「放出」「操作」に直結する。 隠(イン) 「絶」の応用技。自分のオーラを見えにくくする技術。 基本的に「凝」を用いれば見破る事ができるが、力量差によっては全力を用いた「凝」でも部分的にしか見破れない場合、全く見えない場合もある。 凝(ギョウ) 「練」の応用技。オーラを体の一部に集め、増幅する技術。 限られたオーラをどう配分するかなので、集中させた箇所は攻防力が上がり、反面オーラが薄くなった箇所の攻防力は下がる。打撃の威力を増したり、急所に溜めて致命傷を逃れたりと様々な局面で使われる技術だが、通常ただ「凝」という場合は、目に集めてオーラを見ることを意味する。熟練者は「隠」で隠されたオーラをも見ることができる。 副読本『ハンターズ・ガイド』の解説によると、「凝」は目に集中させ視力を強化することだけを意味し、身体能力向上のために他の部位に集中させることはすべて「硬」と呼ぶ、という記述があるが、作中では例えばゲンスルーが手や足にオーラを集中させることも「凝」と呼んでいること、「硬」はあくまで「絶」をも併用した技術であることを踏まえ、本項では目以外に集中させることも「凝」と分類する。 堅(ケン) 「纏」「練」の応用技。「練」で増幅したオーラを維持する技術。 全身に平均的に平常時以上のオーラを纏っている状態のこと。戦闘時は主に「堅」を維持したまま闘うことになる。「堅」が解けると(解くと)防御力が著しく落ちるため、相手との実力差が大きいと一瞬で敗北という状況にもなりうる。 維持できるオーラ量が基礎的な戦闘力を大きく左右する。修行して持続時間を10分間伸ばすだけでも1か月かかると言われている。 円(エン) 「纏」「練」の応用技。体の周囲を覆っているオーラを自分を中心に半径2m以上広げ、1分以上維持する技術。肌ではなくオーラで触れることによる感知技。その広さは個々人によって異なり、達人になると50m以上に達する。通常は本人を中心とした円形にオーラが広がる。薄く広げているだけなので、真の臨戦態勢時は「円」を解いて己のもとにオーラを圧縮させる。 得意不得意が顕著な技術であり、念使いの中でも一部の者しか使用した描写がない。例えば、念の才能そのものは1000万人に1人と呼ばれるほどのキルアはこれが極端に苦手であり、やろうとしても身体から50cm程度までしか広げられない(なので「円」ができていると言わない)。逆にネフェルピトーは異常に長けており、アメーバ状に任意の形で「円」を伸ばす事ができ、2km以上先の標的すら補足可能な範囲を誇る上、「円」の内部に穴をあけるなどの応用さえ可能。 硬(コウ) 「纏」「絶」「練」「発」「凝」を複合した応用技。 「凝」と同じく特定の部位をオーラを集中させる事で強化する技術だが、「凝」との違いは「絶」を併用する事で集中させる部位以外の「余分なオーラの漏れ」を締める事で、集中量を飛躍的に増大させる事である。デメリット部分も「凝」に比べて極端化され、集中部位以外は「絶」状態であるため、いくばくかの攻防力が残る「凝」と違い、完全なゼロの生身になる。 熟練者は更なる応用技として「周」とも併用し、刀の切っ先に全オーラを集中させる等の芸当も可能。 ゴンの強化系の「発」「ジャジャン拳」の基礎。ゴンはウィングの「(教えたことの)全てを同時に見せなさい」というアドバイスを元に自らこの応用技にたどり着いたため、特に思い入れが強い様子。 流(リュウ) 応用技である「凝」を、さらに応用する高等技術。「凝」の「オーラを移動させて集中する」行為を素早く行う、集中する量を意識的にコントロールする技術。 「凝」そのものはある程度オーラのコントロールに慣れれば大半の者ができる技術だが、未熟な使い手だと「体術でフェイントをかけても本命の方にオーラが集中しているのでフェイントの意味を成さない」「素早い打撃の応酬にオーラの集中が間に合わずオーラが集中できる前に攻撃を当ててしまう」「相手の攻撃を食らうまでにオーラの集中が間に合わない」などと言った弱点が存在する。オーラの移動を素早くする事で、フェイントをかける時点では実際にオーラの集中は行わず本命の打撃が当たる直前に瞬間的にオーラを集中させる、相手の打撃を察知してから当たるまでにとっさにオーラを集中させるといった芸当を可能にする。 また、毎回何も考えずに全力でオーラを集中していると、「硬」ほどではないにせよ非集中部位の攻防力が下がりすぎてしまう。そうする必要がある場面はともかく、少し集中させる程度の攻防力で事足りる場面でそうする事はデメリットしかないため、状況をよく見極めて必要な分だけ集中させる技術も必要になってくる。また、複数個所に別々に振り分けて同時に「凝」を行う事も含まれる。 これらの、「凝」を「素早く行う」「オーラを必要最低限の量に抑える」「複数個所で同時に行う」などの技術を総称して「流」と呼ぶ。ハイレベルな念使いは流によるオーラの攻防力移動に長ける。
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