復物主世界の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 02:00 UTC 版)
フニペーロ ヤーの子宮から誕生した「復物主の子供」。当初は造一の掌ほどのサイズだったが、後に成長して一般的な若い女性と同じ姿になった。また、肉体の成長に伴って、子供っぽい性格も成熟したものに変わっていったようだ。ニアルディとほぼ同じ能力を持ち、思念束や示現構成体を操り、テレポートなども可能。 適性を認められたヤーの子宮に人工授精で生まれたため、厳密には彼女の娘ではないが、フニペーロ自身はヤーを母親と認識していた。ヤーの子宮にいた頃からある程度外界を認識することもできていたらしく、ヤー達を救えなかった自分に憤る造一を慰めた。以来、一貫して造一たちと行動をともにする。誕生直後から会話をして歩行するなどの特性を見せ、また常に何かを食べている大食漢の描写もなされている。 造一達と共にDRFと戦い続け、第11区画までのDRFを壊滅させた400年後、転送されたコズロフ達との接触しに成功し、第6区画でニアルディを倒す切り札を探すように依頼。造一達の最後のMSCFに侵攻した際に、ともにニアルディとの最終決戦に挑む。 ヤー 造一が最初に接触した「復物主の世界」の住人。彼女達との接触により、復物主世界の言語や常識など、様々なことを知ることが出来た。「常害工都」で切堀員として働いていたが、復物主の子を宿す適性を認められ、人工授精の被験者となる。受精は成功し、フニペーロを宿したが、それによってDRFに狙われることになる。妊娠後、未来の映像が見えるようになっていた。 村を救うために巡回査察員に拉致されたが、村人は虐殺され、ヤー自身もフニペーロを宿した子宮を摘出されて死亡する。 ブーツ ヤーの兄。ヤーと同じく、常害工都で切堀員として働いていた。子供を出産したら死んでしまうという妹の言葉を信じて脱走するが、DRFのCEUに銃撃される。逃走中に造一達と遭遇し命を助けられた。恩義を感じて、彼らに燃料を分けてやろうとするなど、義理堅い性格の持ち主。 村が襲撃された際、自分を犠牲にするヤーを止めようとしたが、巡回査察員の放った火炎放射に焼かれて死亡する。 イルンゴルヌルカ ヒグイデが転送されたイヤークを収める女王。頭部から胴体にかけては比較的普通の人間と同様だが、右腕が杖のように延長され、代わりに右足を失っている(どこまでがチャイドドリンの呪いによるものかは不明)。 ヒグイデを「伝説の救世主」と呼び、心を通わせる。チャイドドリンの襲撃に際してヒグイデの助命と引き換えに攫われ、救出に向かったヒグイデによって助け出される。その後、透明化現象の進行で転送されてしまったヒグイデと離別。 チャイドドリン 占師とも呼ばれる、復物主と交信して重機を操る不死の怪人。イルンゴルヌルカの曾祖父の時代からイヤークを支配し、住民達の遺伝子に呪いをかけたとされる。イヤークの人々によって幾度となく行われた討伐の試みは失敗し、報復として国民を虐殺した。巨大な重機の内部に小型の重機を置いてその口吻内に寄生しているが、正体は醜悪。 不意打ちでヒグイデを殺そうとするが、イルンゴルヌルカと引き換えに助命する。その後、イルンゴルヌルカの奪還に現れたヒグイデに倒された。 ボボギル フニペーロが生まれて3日後に接触した盲目の一般民。背が低く、左手が義手になっている。復物主の拒絶反応によって崩壊した村で主眼を塞がれながらも1人生き残り、そのまま避難することもなく居住していた。ゲロルゼロの大男にフニペーロを渡すようにいわれるが拒否したため、殺される。彼の死により、フニペーロは示現構成体を作る能力を覚醒する。
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