常滑線の建設から開通までとは? わかりやすく解説

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常滑線の建設から開通まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:05 UTC 版)

愛知電気鉄道」の記事における「常滑線の建設から開通まで」の解説

会社設立終えたことから、愛知電気鉄道(以下「愛電」と記す)は各種資材の手配を進め熱田 - 常滑間を4つ工区分割して建設開始した当初電力については自社にて発電所建設する構想であったが、後に名古屋電灯より電力供給を受ける形に計画変更した1911年明治44年)に、4つ工区のうち第一工区相当する熱田 - 名和村間について、構想段階における呼続大高経由大回り経路から常滑街道沿いの短絡経路変更することとし同年5月変更願を提出し6月認可された。この経路変更伴って新たに用地買収の必要が生じ第一工区のうち地権者との交渉難航した熱田 - 伝馬町間については、同様に用地買収難航した第四工区相当する大野町 - 常滑とともに着工後回しとし、伝馬町 - 大野町間の建設優先して施工した。 伝馬 - 大野町間の建設順調に進み1912年明治45年2月上旬監督官庁による審査通過し同年2月18日開通した暫定的に起点となった伝馬は、300 mほどの徒歩連絡によって名古屋電気鉄道市内線(後の名古屋市電)の熱田伝馬町停留場接続しており、名古屋市内中心部への連絡運輸が行われた。開通2月28日までの10日間は運賃半額としたこともあって利用客殺到し開業初日のみで乗客2,600人が利用し運賃収入210円にのぼった同年3月3日には県知事地元実業家大株主など地元政財界要人中心に500名を招待して開業祝賀会開催し花火打ち上げ奉納相撲が行われるなど盛況博した伝馬町 - 大野町開業後の営業成績好調で、春季には観光目的団体客の需要などもあり、当初導入された8両の電車のみでは需要まかない切れなくなったことから、愛電は4両の電車付随車)を追加導入して従来単行(1両)運転を基本とした列車一部2両編成とし、増加する輸送需要対応した。 既開業区間業績好調受けて愛電熱田より名古屋市中心部に近い東陽町現在の中区東陽町)に至る「東陽町線」をはじめとする4路線敷設計画1912年明治45年)より順次敷設免許申請した次いで未開業区間熱田 - 伝馬町間および大野町 - 常滑間の着工準備取り掛かった前者区間については熱田駅にて行う予定であった国鉄との貨物列車連帯運輸や、前述した東陽町線建設構想都合から、愛電熱田駅神宮前駅)を東海道本線東側建設することとした。そのため、路線神宮前手前東海道本線跨線橋にて乗り越す構造とする必要が生じたが、跨線橋建設には多額の費用要し、さらに用地買収難航したため工事日数がかかることが想定されたことや、東陽町線敷設免許遅れたことなどから、跨線橋手前秋葉前まで暫定的に延伸する方針決定した1912年大正元年8月1日秋葉前 - 伝馬町伝馬から改称)が開通し、さらに大野町 - 常滑間については難航した用地買収問題解決したことに伴って1912年明治45年7月着工、翌1913年大正2年3月29日開通した常滑への路線延伸伴って6両の電車増備したほか、前述した貨物列車運用開始備えて貨車30新製した。 残る神宮前 - 秋葉前間については、1913年大正2年2月東陽町線敷設免許下りたことを受けて同年5月より着工した。この工事費用には50万円借入金充当したが、築堤造成跨線橋建造設置多額の費用要したことから、わずか0.6 km区間に約23万円工事費用を要し当時年間収益20万円程度であった愛電にとっては社運賭けた事業評されるものであった1913年大正2年8月線路敷設および駅施設の建設完了し同年8月31日神宮前 - 秋葉前間開通をもって当初の計画路線であった神宮前 - 常滑間29.5 km全線開通した。また、同年9月には愛電神宮前国鉄熱田を結ぶ貨物連絡線開通し同年12月より直通連帯運輸開始された。

※この「常滑線の建設から開通まで」の解説は、「愛知電気鉄道」の解説の一部です。
「常滑線の建設から開通まで」を含む「愛知電気鉄道」の記事については、「愛知電気鉄道」の概要を参照ください。

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