専属楽曲独占使用疑惑とは? わかりやすく解説

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専属楽曲独占使用疑惑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:15 UTC 版)

第一興商」の記事における「専属楽曲独占使用疑惑」の解説

1992年エクシング業務用通信カラオケシステムJOYSOUND(JS-1)が発売された。CDLD使ったカラオケシステムよりも新曲迅速に入荷可能でなおかつ低コスト運用出来ることから、業務用カラオケシステムの主流通信カラオケ移ろうとしていた。そして第一興商通信カラオケシステム「DAM」の開発乗り出すが、完成発売までには時間がかかり、その間顧客JOYSOUND流れるのではないかという懸念があった。 そこで、居酒屋やパブ・スナックといった「ナイト市場」において歌われる事の多い「専属楽曲」の重要性着目した第一興商は、専属楽曲JOYSOUNDへの配信食い止めるべく、専属楽曲保有する大手レコード会社8社に対してJOYSOUND運用するエクシングへの専属楽曲開放承認を1〜3年程度遅らせるよう要請レコード会社側もそれに応じたその結果エクシングに対して専属楽曲開放承認され始めたのは、1994年4月初代DAM「DAM-6400」発売から1年以上経った1995年7月からで、全曲開放には1997年1月でかかったその間ナイト市場ではDAMやBeMAX'Sパイオニア日光堂・東映ビデオ)など専属楽曲制限なく歌え機種広く普及し専属楽曲開放遅れたJOYSOUND事実上ナイト市場から締め出された。こうしてJOYSOUND1997年発売以来堅持してきた業界シェア首位の座をDAMに明け渡したその後カラオケボックスなどの「デイ市場」も制したDAMは、1997年から現在まで一度陥落することなく業界シェア首位堅持している。 2001年第一興商レコード会社2社(日本クラウン徳間ジャパン)を立て続け子会社化した。当時第一興商は、エクシング及びブラザー工業エクシング親会社)と特許侵害めぐって係争中で、11月にエクシング・ブラザー側から和解案が示された。しかし第一興商側は和解案を拒否した第一興商エクシング対し日本クラウン及び徳間ジャパン保有する専属楽曲67曲の開放2001年12月中で打ち切る通告契約更新拒否)。その後第一興商の子会社販売会社等の営業担当者JOYSOUND設置店出向かわせて、開放打ち切りとなる専属楽曲設置されているJOYSOUND機器実際に演奏し、「これらの楽曲は非許諾のもので違反であり、今後演奏できなくなる」と説明しDAMへの設置替えをさせたり、卸売業者に2社の専属楽曲リスト配布して今後エクシングにこれらの楽曲使用一切許諾しない意向伝えるなどしたとされるエクシングからの告発受けて2002年10月公正取引委員会第一興商本社立入検査実施すると、第一興商事実否定しながらも、再びエクシング対する2社の専属楽曲開放承認した。なお問題発端となった特許侵害係争は、東京地方裁判所2002年9月27日にエクシング・ブラザー側の請求棄却決着している。 このような経緯踏まえて2003年10月31日には公正取引委員会独占禁止法違反不公正な取引方法)で第一興商排除勧告出したが、11月10日第一興商側が不応諾すると発表したため、12月5日公正取引委員会審判開始決定をした。 2009年2月16日審判審決が行われ、「一連の行為独占禁止法違反不公正な取引方法)だが、当該行為は既に無くなっており再発恐れ認められない」として、排除命令など格別措置命じないことを決定第一興商側も「主張が相当程度認められた」としてこの審決受け入れたことで、前述2件の問題については解決したとされる。しかしエクシング2010年1月に「UGA」などを持つ業界2位BMB買収して同年7月合併、また2015年4月演歌・歌謡曲ナイト市場において歌われる曲に強みを持つテイチクエンタテインメントの全株式JVCケンウッドより取得し子会社化するなど(とりわけナイト市場の)シェア拡大狙っており、両社競争状態は続いている。

※この「専属楽曲独占使用疑惑」の解説は、「第一興商」の解説の一部です。
「専属楽曲独占使用疑惑」を含む「第一興商」の記事については、「第一興商」の概要を参照ください。

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