対象年齢層別の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:23 UTC 版)
作品によっては下記にある複数の層をターゲットとした作品も存在する。 ファミリー・一般向けアニメ 年代や男女を問わず家族全員で鑑賞して楽しめる作品。 基本的に嫌悪感を引き起こすような性的・暴力描写がなく健全な娯楽作品。長寿番組化されてレギュラー番組として定着している作品も多い。 開始当初は子供向けや少年向けから転換した作品の方が圧倒的に多く、少女向けから転換した作品は、非常に少ない。 子供向けアニメ 視聴対象が主に中学生以下を対象として企画・製作され、制作費用はスポンサー企業が担うことが多い。 子供の精神的成長は年単位で進むため作品企画時に玩具などの対象年齢が設定され、また原作や漫画版掲載の漫画雑誌などには対象年齢が明確に設定されている場合が多い。 一定の年齢に達すると(大きいお友達など除いて)作品に対する興味や関心が失われ、視聴をやめる(「卒業」する)ケースが多い。 玩具展開と作品のストーリー展開が連動していることが多く、放送期間は1年間の作品が多い。児童向けドラマとして放送される特撮作品もテレビアニメと同じ部署が担当していることから、同様の形態を採っている。 少年向け・少女向けアニメ 性別による身体的な特徴が発達し始め、子供から大人の身体に変化する思春期を迎える小学生高学年、中学生が主な視聴対象で、高校生以上を対象にした作品も増加し対象年齢層が広がっている。 基本的に少年漫画や少女漫画を原作とする作品が主体である。 戦闘要素を主としたものや、恋愛、友情や学校(学園)生活、クラブ活動など、作品の舞台や主題として実生活で関心の高いものが扱われることが多い。 2000年代までは全日帯に放送され、幼児や小学校低学年の視聴者が今よりも多かったことから、子供向けアニメとしての性格も兼ねていたが、ネット配信での視聴が定着化した2010年代以降、全日帯に編成される方が少なくなった替わりに、深夜アニメとして放送される方が主流となったため、小学校低学年までの視聴者が少なくなった。 男性向けアニメ 10代後半以上のアニメファン(アニオタ)男性を視聴対象に深夜アニメとして製作されることが多い。1970年代終盤以降のアニメの視聴層の高年齢化に伴い増加傾向にあり、日本で制作されるのが一般的になる。 視聴層が限定されるマニアックな内容であることから、青年漫画・成人向け漫画・ライトノベル・コンピュータゲームを原作とする作品を主とし、2000年代中盤までは、アダルトゲームを原作したアニメが作品のほとんどを占めていた。 全日帯に編成されるのは1980年代前半までであり、1980年代中盤から1990年代終盤まではOVAでの展開が主となり、深夜アニメとしての展開は2000年代以降からである。 女性向けアニメ 従来はアニメを見ないと思われていたF1層を対象に、フジテレビで2005年から深夜アニメ帯で『ノイタミナ』と呼ばれるアニメ枠で放送が始まった。 少女向け作品と同様の少女漫画原作作品に加え、女性漫画やレディースコミックを原作とした作品もこのジャンルに加わる。 また、2006年以降も同様の層を意識したアニメ放送枠が複数設けられている。アニメ化と実写映画、テレビドラマ化が同時に行われる事例がある。
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