宗教用語としての変遷:霊性とSpiritualityとは? わかりやすく解説

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宗教用語としての変遷:霊性とSpirituality

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 05:18 UTC 版)

スピリチュアリティ」の記事における「宗教用語としての変遷:霊性とSpirituality」の解説

語源漢語としての用例史については「霊性」を、キリスト教における霊性史については「霊性 (キリスト教)」を参照 以下、日本における漢語訳語としての霊性用例スピリチュアリティ表記の変遷、および英語圏でのSpirituality用語の変遷について概説するスピリチュアリティ(英語:spirituality)の語源は、呼吸や息、いのち、意識霊感、風、香り、霊や魂を意味するラテン語スピリトゥス(spiritus)に由来する。。現代英語spiritは、精神、心、霊魂聖霊生気活気などと訳される肉体との二元論的意味合いを持つ。これに対して日本語の 「霊」は自然界含めてあらゆる「霊」が含まれるアニミズム的なものであり、一神教における二元論的スピリトゥスとは異なる。 漢語としての霊性」は、非常にすぐれた性質超人的な力能をもつ不思議な性質天賦聡明さなどを意味する日本でも平安時代末期から神道家卜部兼友や禅僧道元以来用例がある。 1880年明治13年)に完訳したスコットランド聖書協会による「新約全書明治元訳聖書)」で英語 the spirit of holiness が「聖善霊性」として翻訳された。1914年大正3年)には鈴木大拙スヴェーデンボリ翻訳において spirituality訳語として「霊性」の語を用いた鈴木大拙1944年著書日本的霊性』で、日本的霊性としては鎌倉時代勃興した禅と浄土系思想(ことに真宗信仰)を、最も純粋な形のものとして挙げている。神道日本民族原始的習俗固定したもので、日本的なるものは余りあるほどあるが、霊性の光はまだそこから出ていないとしている。鈴木は、霊性民族ある程度文化段階進まない覚醒されないとし、宗教意識霊性経験であり、霊性目覚めることによって初め宗教がわかると述べている。鈴木精神霊性区別しており、精神には倫理性があるが、霊性はそれを超越しており、精神分別意識基礎としているが、霊性無分別智であるという。精神物質対立して、その桎梏に悩むとき、自らの霊性触れ時節があると、精神物質対立相克悶え自然に消し去るとし、これが本当の意味での宗教であると述べている。鈴木大拙は、霊性問題はある点では議論許さぬところがあるので、いわゆる水掛け論に終わることがあるが、『碧巌録』の言葉「相い罵ることは你(なんじ)に饒(ゆる)すに觜(くちばし)を接(つ)げ、相い唾(つばき)することは你に饒すを撥(そそ)げ」で、これより外に仕方あるまいと述べている。鎌田東二鈴木大拙日本的霊性論は「大変偏っている議論だ」とし、神道道元日蓮南方熊楠宮沢賢治について論じている。

※この「宗教用語としての変遷:霊性とSpirituality」の解説は、「スピリチュアリティ」の解説の一部です。
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