守備編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 09:12 UTC 版)
1章(投手) 投手の投球内容によるタイプ分類、投球角度によるタイプ分類、コントロールの重要性、コントロールを悪化させる10の原因(「プレートを踏んでしまっている」「目標から頭を目を離してしまう」「球を押さえる指の力を変えてしまう」「からだ越しに投げること」「フォロースルーが不完全」「足を踏み出しすぎること」「投球の際に体のバランスが失われてしまっている」「疲れが出ている」「自分自身を制御出来ていない」「精神力のもろさ」)の改善方法、球の握り方、試合前の準備運動、投球フォームと球の握り方は常に同じでなければいけないこと、塁状況ごとの投球姿勢、各守備(バントの処理、一塁ベースカバー、二塁送球、塁のバックアップ)、様々な根本的な欠点(「足を踏み出し過ぎる」「球を下から打つ」「頭を回す」「踏み出す足を後ろに引く」「バットを下ろす」「投球にヤマをかける」「バットを流す」)を見せる打者に対する投球方法、各変化球の練習方法と使いどころ、配球の組み立て、投球間隔の工夫、サインに頭をふる自由について。 2章(捕手) 各種サイン、構え、投手に目標を与えること、手の保護、投球の正面に体を移動させること、捕球の仕方、送球の仕方、小飛球に対する守備、重盗(2人の走者が同時に盗塁)の阻止、塁のカバー、けん制によるアウトの指示、タッチの仕方、中継カットの指示、内外野を統率すべきことについて。 3章(一般内野守備) 打者に対する知識を得ること、グラウンド状況の把握、プレーの予期、捕球姿勢、捕球、送球について。 4章(一塁手) 深い守備位置を取るべきこと、一塁に走者が出た場合の守備、バントへの備え、捕球の仕方、投手との連携プレー、二塁への送球、中継プレー、走者がいない時はなるべくライン近くで守備すべきこと、小飛球への対応、けん制アウトの指示について。 5章(遊撃手と二塁手) 遊撃手については二塁手とのサインの取り決め、一塁に走者がいる時の打球処理、併殺プレー、バントへの対応、二塁に走者がいる時の打球処理、二塁手のバックアップ、デイライトプレー(二塁におけるピックオフプレー)、他の内野手に指示を出すべきことについて。また、二塁手については打者を迎えた時は投手がサインを受け取るまで絶えず動き続けること、投球内容や打者タイプによって打球がどのあたりに来るかを予測すること、内野フライへの対処、一塁に走者がいる時の守備、タッチ、バントへの備え、ヒットエンドランへの備え、併殺プレーについて。 6章(三塁手) プレーすべき位置、緩い打球への対応、フォースプレー、併殺プレー、走者を監視すべきこと、切迫した試合後半にはライン側を死守すべきこと、バント処理、二塁や遊撃手のバックアップ、外野からの送球のカット、三塁でのけん制プレーについて。 7章(外野手) 打者タイプから打球方向を予測すること、外野地帯のグラウンド状況を知ること、球場の特異性に慣れること、打球に備えた捕球姿勢、飛球の処理、太陽を避ける方法、捕球、ゴロの処理、声をかけることの大切さについて。 8章(基本的な守備のプレー) バントの防ぎ方、カットオフプレー、ランダウンプレー、重盗に対する備えについて。 1章の「フォロースルーが不完全」、つまりは背中を真っ直ぐにしたまま投げる投手の欠点を改善するための方法として、準備運動をすませた投手の利き腕に木片か鉛筆を握らせて、投球の形をやらせてみるよう勧めている。フォロースルーが終わったところで、その背中が曲がっていることを確かめた上で、木片なり鉛筆なりを落とさせる。その後は自然の動作にかえって投球させるが、そのたびに木片なり鉛筆なりに触らなければならない。目的と動作が決められているので、投手は自然と背中を曲げるようになるという。訳者の内村祐之もこれは非常に良い方法だとしている。ボブ・ミリケンはドジャースで行われているこの練習方法で欠点を克服したという。
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