孫文と共にとは? わかりやすく解説

孫文と共に

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 04:28 UTC 版)

蔣介石」の記事における「孫文と共に」の解説

1922年に入ると孫文はますます北伐断行にはやるようになった前年11月には桂林大本営設置されており、蔣介石大本営に入るように要請受けていた。1月18日蔣介石結婚まもない陳潔如連れ、孫文と共に桂林入ったすぐさま大本営作戦会議開かれ、蔣は湖北攻撃主張した。これに対して胡漢民許崇智李烈鈞などは江西攻めるように主張し論戦となった。蔣は強引に自説押し通そうとした。結果、まず湖北攻め次に江西進撃する妥協策が成立した。しかし、孫文2月3日出した北伐軍動員令では、李烈鈞江西を、許崇智湖南攻めることになった。 だが、この北伐実施されることなく終わった陸軍部長の陳炯明兵站補給妨害したためである。陳炯明聯省自治主義者であった。すなわち陳は孫文異なり、省自治前提とした、各省の横の連合による地域統合型の国家建設目指していたのである。陳は武力統一目指す孫文激しく対立した蔣介石あらため大本営開かれた作戦会議で、北伐軍広東戻し体勢立て直してから江西攻め入るべきだと主張した。この提案受け入れられ、さらに蔣介石北伐軍陳炯明衝突しないように調整に当たることとなった4月12日蔣介石が軍を率いて広東に入ると、陳炯明孫文辞表提出し配下の部隊率いて逃亡した孫文陳炯明軍職からは解任したもの内務部長の職には留めた。この措置反発した蔣介石は、またしても孫文辞表出し、そして陳炯明に「孫文意向従い北伐軍指揮せよ」との警告発して上海へ戻った孫文その後北伐準備したが、それに反対する陳炯明との対立先鋭化ていった。そこで孫文は、上海にいた蔣介石来援求め電報送っている。しかし北伐軍広東出発すると、陳炯明6月16日クーデター起こし広州総統府砲撃した孫文側近たちと共に軍艦豫」に逃亡六十数日わたって陸上陳炯明軍と交戦した蔣介石6月29日孫文救援のために豫へ駆けつけ48日間共に戦った。ここで蔣は孫文の厚い信頼を得ることに成功した。だが戦況は不利で、蔣介石孫文香港への逃亡進言孫文と蔣はイギリスの軍艦移って香港向かい、そこから上海へ移った蔣介石は再び上海無為の生活を送ることになった。ここでの生活では陳炯明の裏切りを非難する手紙孫文側近に送るか、証券取引所出入りして投機熱中するであった。こういった生活は1923年3月まで続いた広東政府乗っ取った陳炯明は、北伐軍率いていた許崇智など孫文傘下の軍に追い詰められていった孫文蔣介石東路賊軍参謀長任命し福建派遣して軍を監理させようとした。しかし蔣は福建司令部許崇智衝突してしまい、またもや上海へ帰った。このとき孫文蔣介石の必ず他人衝突する性格案じる手紙送り蔣介石役割を果たすように説いた。そこで蔣は再び福建戻った。しかし、すでに雲南広西の討賊軍陳炯明追い詰めいており、蔣が大きな役割を果たすことは少なかった結局陳炯明敗れて恵州退き12月15日に討賊軍広州入城1923年3月孫文陸海軍大元帥就任して第三次広東軍政府成立した新政府において、蔣介石大元帥府大本営参謀長任命された。 参謀長就任した蔣介石は、陳炯明残党直隷派呉佩孚との戦い指揮した。これらの戦いは、広東政府財政難によって軍備拡充進んでいないこともあり、苦しいものであった。しかし蔣の軍事的能力は、孫文だけでなく後に蔣と対立することになる汪兆銘胡漢民らにも高く評価された。

※この「孫文と共に」の解説は、「蔣介石」の解説の一部です。
「孫文と共に」を含む「蔣介石」の記事については、「蔣介石」の概要を参照ください。

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