奈良県橿原遺跡出土品
主名称: | 奈良県橿原遺跡出土品 |
指定番号: | 549 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2002.06.26(平成14.06.26) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 縄文 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は橿原遺跡から出土した縄文時代晩期の資料一括である。 遺跡は奈良県橿原市にあり、畝傍山【うねびやま】東南麓部の低湿地に存在し、標高は約七〇メートルである。 本件は皇紀二六〇〇年を記念する祝典事業である橿原神宮外苑の整備拡張工事の一環の発掘調査で発見された。 調査地は現在の橿原考古学研究所附属博物館の南側にあたり、東西二〇〇メートル・南北八〇〇メートルがその範囲である。この範囲から縄文時代・弥生時代・古墳時代・歴史時代に属する遺構・遺物が発見されたが、その主体をなす遺物は縄文時代晩期に属するものである。 独特の彫刻文を施す「橿原式」は、西日本縄文土器の基準資料となっている。これらに伴って東北地方の亀ヶ岡【かめがおか】土器様式の影響が認められる土器も発見されており、地域間交流の広範さを示している。 本遺跡では、土製品・石製品・骨角牙製品の多様性が注目され、骨角牙製品・木製品など有機質遺物の遺存の良さは、低湿地遺跡である本遺跡の特徴を顕著に示している。また土偶一九六点は、西日本の同時期遺跡の中では群を抜く多量さである。さらに鹿角製腰飾【こしかざり】四点の出土も全国的にみて貴重な例である。 なお、日常的道具の他に呪術【じゅじゅつ】・儀礼的色彩の強い遺物の内容は、既指定の青森県大石平【おおいしたい】、栃木県藤岡神社【ふじおかじんじや】遺跡出土品に匹敵するものであり、西日本縄文時代終末期の代表的一括遺物である。西日本における縄文時代研究の学史的意義もきわめて高いものがある。 |
考古資料: | 奈良県天神山古墳出土品 奈良県山田寺跡出土品 奈良県島の山古墳出土品 奈良県橿原遺跡出土品 奈良県興福寺旧境内土壙 奈良県黒塚古墳出土品 子持勾玉 |
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