奈良県佐味田宝塚古墳出土品
主名称: | 奈良県佐味田宝塚古墳出土品 |
指定番号: | 541 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2001.06.22(平成13.06.22) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は佐味田宝塚古墳から出土した古墳時代の資料一括である。 佐味田宝塚古墳は奈良県北葛城郡河合町に所在し、地理的には奈良盆地の西部で二上山【にじょうさん】の東北方に広がる馬見【うまみ】丘陵上に存在する。古墳は前方後円墳の形態で全長一一一・五メートル、後円部径約六〇メートルである。 明治十一年(一八七八)、地元の有志が拠金して本古墳の立地する土地を購入し、発掘調査を行った。その結果、粘土槨【ねんどかく】と推定される埋葬施設が露出し、鏡・玉・石製品などの多数の副葬品が発見された。この出土品は明治十四・十五年の二回にわたって内務省博物局が購入し、その後宮内省諸陵寮【しょりょうりょう】の保管となり、東京国立博物館の前身である博物館に移管された。その際「家屋文鏡【かおくもんきょう】」を含む七面の鏡・硬玉勾玉【こうぎょくまがたま】五箇・緑色片岩管玉【りょくしょくへんがんくだたま】八箇・銅鏃【どうぞく】一九点は宮内省に残され、現在の宮内庁書陵部に保管されている。博物館に移管された鏡のうち、三面は明治三十七年に開設された現在の奈良国立博物館に移管された。これらの出土品の内容は大正十年に梅原末治著『佐味田及新山古墳研究』で明らかにされている。大正十二年の関東大震災のときに当時の博物館本体で倒壊し、その際出土品の一部が失われている。 今回提案するものは佐味田宝塚古墳出土品のうち一世紀以上にわたって両国立博物館で保管されてきた一括である。神人車馬獣画像鏡【じんにんしゃばじゆうがぞうきょう】をはじめとする多種の鏡および石製模造品の多様性は前期古墳の副葬品の実体を知る上で貴重な一括品である。 |
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