奈良県天神山古墳出土品
主名称: | 奈良県天神山古墳出土品 |
指定番号: | 545 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2002.06.26(平成14.06.26) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は、奈良県天理市柳本町【やなぎもとちょう】に所在する天神山古墳から出土した一括資料である。 天神山古墳は柳本古墳群に位置し、崇神【すじん】天皇陵古墳や黒塚古墳に近接する、全長一一三メートルの前方後円墳である。 本件一括資料は後円部頂部のほぼ中央に位置する竪穴石室【せきしつ】から出土したもので、中に納められていた「木櫃【もくひつ】」(報告書より引用)内には、銅鏡二〇面と鉄製品が被葬者を取り囲むように埋納されていた。またその「木櫃」北側には銅鏡二面と鉄製品、南側には銅鏡一面と鉄刀等が副葬されていた。 銅鏡二三面は、方格規矩鏡【ほうかくきくきょう】六面、画文帯神獣鏡【がもんたいしんじゆうきょう】四面、内行花文鏡【ないこうかもんきょう】四面を中心に、獣形鏡【じゆうけいきょう】三面、画像鏡【がぞうきょう】二面と獣帯鏡【じゆうたいきょう】一面で構成される他、三角縁【さんかくえん】変形神獣鏡二面と人物鳥獣文鏡【じんぶつちょうじゅうもんきょう】一面が含まれる。このうち三角縁変形神獣鏡は、通例の三角縁神獣鏡と近似した意匠をもちながら独特の文様表現をとっている。また人物鳥獣文鏡は弥生時代における銅鐸の表面を飾る文様に近似した内容があり、まさしく中国鏡とは異なる文様で構成されている点が特筆される。また方格規矩鏡、画文帯神獣鏡および内行花文鏡等の中国鏡を中心とし、特殊な三角縁変形神獣鏡、さらに弥生時代の銅鐸に描かれた画像に共通性を指摘できる人物鳥獣文鏡という特殊な「倭鏡【わきょう】」で構成される本件一括資料は、大和【やまと】政権の王墓【おうぼ】に値する内容と評価することができる。 |
考古資料: | 奈良県メスリ山古墳出土品 奈良県佐味田宝塚古墳出土品 奈良県大峯山頂遺跡出土品 奈良県天神山古墳出土品 奈良県山田寺跡出土品 奈良県島の山古墳出土品 奈良県橿原遺跡出土品 |
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