奈良県島の山古墳出土品 (東京都)
奈良県島の山古墳出土品
主名称: | 奈良県島の山古墳出土品 |
指定番号: | 518 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1998.06.30(平成10.06.30) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は、島の山古墳前方部に築かれた埋葬施設から出土した資料である。資料は獣形鏡【じゆうけいきよう】三面、管玉【くだたま】・丸玉【まるだま】・大形飾玉【かざりだま】などの碧玉【へきぎよく】玉類八九箇、滑石【かつせき】玉類一括、鉄刀子【てつとうす】・小刀【こがたな】一〇口、石釧【いしくしろ】・車輪石【しやりんせき】・鍬形石【くわがたいし】など碧玉腕飾類一三三箇、碧玉合子【ごうす】三口、琴柱形石製品【ことじがたせきせいひん】一箇で構成される。 島の山古墳は、奈良県磯城郡川西町に所在する前方後円墳である。墳丘は三段築成で、全長一九〇メートル、後円部径九八メートル、前方部幅九三メートルの規模をもち、古墳時代前期後葉、四世紀の築造と考えられる。 平成八年、奈良県立橿原考古学研究所による調査で、前方部に築かれた埋葬施設から鏡・剣とともに多量の石製腕飾類が発見された。とくに腕飾類は、一三〇箇以上が粘土槨【ねんどかく】に貼りつけられたような状態で、また遺骸の首・手首に当たる部分からも玉類が多数出土した。鏡は袋あるいは布に包まれて頭部の東に置かれ、さらにその近くには合子三口も置かれていた。 これら腕飾類は、その出土状態が特異であり、かつ一つの古墳埋葬施設から出土した例としては現存最多の点数を誇る。また玉類には、綾杉文が刻まれた碧玉大形飾玉や腕に巻くために彎曲した管玉など、類例のないものを含む点でも注目される。 以上、本件の一括は、畿内における玉類・石製品類を多量に副葬した古墳の実態を示すものとして貴重な資料である。 |
重要文化財のほかの用語一覧
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