奈良県藤ノ木古墳出土品
主名称: | 奈良県藤ノ木古墳出土品 |
指定番号: | 40 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1988.06.06(昭和63.06.06) |
国宝重文区分: | 国宝 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 古墳 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は、奈良県法隆寺の西約三五〇メートルに所在する藤ノ木古墳から出土したものの一括である。 藤ノ木古墳は直径約四八メートル、高さ約九メートルと想定される円墳である。昭和六十一年、斑鳩町教育委員会の要請を受けた奈良県立橿原考古学研究所による第一次調査で、両袖式の横穴式石室が発見され、奥壁に沿って置かれた家形石棺の存在が知られた。石室内には右袖部に土師器、須恵器の一群が置かれ、石棺と奥壁の間から馬具類や武器・武具類が出土し、昭和六十三年に重要文化財に指定された。 さらに同じ昭和六十三年には墳丘の確認とファイバースコープによる石棺内の調査、引き続き石棺内の調査が実施された。石棺には東枕に埋葬された二体の人骨が確認され、これに伴う一万二〇〇〇点を超す副葬品がほぼ原位置を保って発見されたため、これまで必ずしも性格のはっきりしなかったものについても、その用途や機能を考える貴重なデータが得られた。これらのものは平成三年に追加指定されている。 しかし出土品の保存状態は良好とはいえなかったため、平成元年度から十か年を費やし、保存処理を実施した。それにより金銅【こんどう】製の馬具類、副葬されていた金銅冠、金銅履【り】、装飾大刀【たち】、各種の玉類、銀や金銅製の装飾品等の詳細な調査が可能となった。その結果、これらにみられる高度な技術と華麗な意匠は、古墳時代後期の工芸技術の粋を集めたものとして、その価値は一層高くなったため、さらなる保存を図りたい。 |
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