天海天海一座関係者
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天海一平(あまみ いっぺい) 演 - 成田凌(幼少期:中須翔真) 喜劇一座の座長である天海天海の息子。役者。後に千代の夫になる。モデルは渋谷天外(2代目)。後述のとおり、2代目渋谷天外の実子に当たる渋谷天外 (3代目)も本作に出演している。 9歳の時、凱旋公演で道頓堀を訪れた際に千代と出会う。「同い年」「家の都合で小学校へ通えず友達がいない」「母がいない」「酒好きの父を嫌っている」など共通点が多く千代から親友になることを持ちかけられる。また、千代に頼まれ字を教える。 芝居を嫌う故、天海天海を後継することに消極的だったが、父の死後に千之助と共演したことで考えが変わる。しかし、後継した後も芝居を愛しているようではなく、夜な夜な芸姑遊びに通う。 「天海天海一座」解散後は脚本家の勉強を経て、「鶴亀家庭劇」の座長に就任する。「新しい喜劇」を作りたいとの思いから、アドリブで千代に口づけをしたことがある。その後、ヨシヲと再会できたもののまた去られてしまった千代が「うち、また一人になってしもた」と呟き涙したことをきっかけに求婚するが、返事はもらえず居候先の「岡安」から天王寺の長屋に転居する。 大山社長から「二代目天海天海」の襲名を持ちかけられたときは一度断り、母親に言われたら聞くのではないかという千代の策略により、京都にいる夕に会いに行く。そこで夕が自ら家を出て、自分は捨てられたことを思い出し、父への悪口をたくさん言ってきた罪滅ぼしとして襲名を決断する。千代がハナから聞いたという初代天海天海が喜劇をやめなかった理由を知り、もう会えないことに涙を流す。その際、千代から一平を抱きしめ「あんたは一人やあれへん、うちがおる」と言われ、これが求婚に対する答えとなる。襲名披露の舞台で千代との結婚を発表する。 戦後旗揚げされた「鶴亀新喜劇」の座長となるが、旗揚げから一年後劇団員の灯子と不倫関係になる。灯子が一平の子を身ごもったことで千代からは離婚届を渡され、苦悩した末に離婚を言い渡す。 須賀廼家千之助(すがのや せんのすけ) 演 - 星田英利 天海天海とともに喜劇一座を率いる喜劇役者。アドリブを得意とする。20年前、須賀廼家万太郎と「須賀廼家兄弟劇」で人気を博していたが、「須賀廼家万太郎一座」旗揚げに伴い決裂。その後天海天海に請われて「天海天海一座」に加わった。芸に対して熱心で、やる気のない一平と対立する。天海一座が客の不入りで興行打ち切りになると、一平を見限る手紙を残し姿を消したが、一平に説得され「鶴亀家庭劇」で舞台に復帰した。「水月」という居酒屋によく行く。 歳をとってからは足腰が弱くなっていたが、「お家はんと直どん」という演目の練習中にセリフや得意としていたアドリブまでも出てこなかったことから千代に主役を任命する。昭和24年1月の「鶴亀新喜劇」の初回公演を見届けた後、初代天海天海への義理を果たしたとして劇団を去る。モデルは曾我廼家十吾。 須賀廼家天晴(すがのや あっぱれ) 演 - 渋谷天笑 初代天海天海の時代から座員で、半年ほど玩具の露天商をして新たに旗揚げされた「鶴亀家庭劇」に参加する。名前とは相反して雨男である。 須賀廼家徳利(すがのや とっくり) 演 - 大塚宣幸 初代天海天海の時代から座員で、一座のムードメーカーである。後に新たに旗揚げされた「鶴亀家庭劇」に参加する。名前とは相反してビール党である。昭和12年の暮れには結婚していて子供が5人いるようである。 漆原要二郎(うるしばら ようじろう) 演 - 大川良太郎 初代天海天海の時代からの座員で、一平に特別な思いがある。身体が大きい女形役者だが、一平の頼みを受け入れて男役として「鶴亀家庭劇」に参加する。 須賀廼家百久利(すがのや ひゃっくり) 演 - 坂口涼太郎 須賀廼家徳利の弟分で、付き人をする千之助の後を追って「鶴亀家庭劇」に参加する。以前召集された際は戦地に行く前に体を壊してすぐに除隊し、喜劇に戻る。昭和20年にまた召集令状が届いて出征し、同年夏に戦死公報が届く。
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