大陸の覇者(ネフシュタン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 00:20 UTC 版)
「魔術王と聖剣姫の規格外英雄譚」の記事における「大陸の覇者(ネフシュタン)」の解説
本作における敵対勢力。人でありながら魔物と手を組み、世界の覇権を狙うべく暗躍する違法組織。 エドガー・フリージア 1巻に登場。異名は「千剣帝」。アレクと同じく名門貴族「フリージア」の出身であり、七芒学園でもトップクラスの実力者「七王裔雄」の一人として知れ渡っていた。物静かで落ち着いた雰囲気を醸し出す美形の青年なので女性人気も高い。 しかしその正体は、七芒学園に組織が送り込んだ先兵。徹底して「力」に固執した思考の持ち主で、力を持たぬものは存在する価値すらないという極端な考え方をしている。その思考はグローリー卿をして「狂人」と言わしめるほど。登場当初は善人を装いフレイヤと接触するが、1巻終盤にて学園を支配するべく人造の魔物を率いクーデターを起こす。当初はフレイヤの力に目をつけ仲間に引き入れようとしたが、意のままにならないと知ると彼女の腕を切り落とし、戦力を奪ってから自分の物にしようとする。直後に現れたアレクと一騎討ちを繰り広げ、当初は優位に戦局を進めるが、本気を出したアレクのデタラメな力に驚愕し、「圧倒的な力」の前に敗北する。その後、魔装軍に捕縛された。 ロイド・グローリー 1巻から登場。マリーグレイスの叔父。七芒学園の運営に口を出せる幹部的な存在だが、その正体は組織の一員でありエドガーに協力する形で反乱に加担する。姪のマリーを疎ましく思っていたらしく反乱に乗じて抹殺を指示した。エドガーの敗北後、悪事が露見し魔装軍に捕縛されている。表向きは尊大に振る舞っているが、内心ではエドガーの狂気に圧倒されている小者に過ぎない。 2巻では証拠がもみ消されたことで無罪放免となり釈放され、再び組織の手先としてエルフィリアに現れる。邸宅に残された報告書によって今度こそ悪事が露見し、またクレアの人造魔獣化にも関わったことが判明する。クレアを連れて王都を襲撃するが、真の狙いは王城を占拠し自らが王となって、組織の新たな拠点にすることだった。王座まで迫ったがアレクとフレイヤに阻まれ、観念した後は自らを「娘(クレア)の仇」とニールドを挑発するが、「お前みたいな小者は娘の仇ですらない」と突き返されて最後の矜持も砕かれ、フレイヤの手で捕縛された。 クレア・メリヴェール(人造魔物) 2巻に登場。ロイドが連れてきた大人びた妖艶な美女で、炎のような赤みを見せる黒髪を持つ。目的は「世界を自由に渡り歩くこと」。百体以上の下級魔物を王都に向かわせ、その騒ぎに乗じてエルフィリアに潜入した。 その正体は、かつて中級魔物に殺害されたフレイヤの姉「クレア・メリヴェール」の遺体を利用して生まれた人造魔物。表向きは「死体は損傷が激しくフレイヤには見せられない」とされ埋葬されていたが、実は死体は見つかっておらずニールドはそのことを隠していた。ロイドの手引きによって秘密裏に組織に遺体を回収され、人造魔獣となって復活し、フレイヤたちの前に立ちはだかる。 生前のクレアの記憶がこもった氣力を所持しており、このことからクレアの記憶を持ち、妹に対する執着心も抱いている。言い換えればそれは「姉クレアの記憶を持っただけの別人」の証明でしかない。 ロイドの手引きによりエルフェリア王城を襲撃。待ち構えていたアレクたちと交戦し、黒子芝居を用いてアレクに重傷を与える。駆けつけたフレイヤも姉と戦うことができず戦意喪失に陥るが、アレクの声援により奮起。姉妹対決が繰り広げられることとなった。クレア自身は人造魔獣として世界から人間を駆逐した後、妹と共に世界を自由に渡り歩くことを夢見ている。しかし、フレイヤとの戦いではその想いを拒絶され、今度はクレア自身が恐慌状態に陥る。醜い魔物のとして姿を現し襲い掛かるが、最期はフレイアの全力の一撃により肉体を破壊され戦闘不能となった。意識が消えるその時まで「姉として妹と一緒に世界を渡り歩くこと」に想いを馳せ続けていた。黒子芝居(グルームパペット) 他者の氣力に干渉する異能。一度に複数の氣力に干渉が可能であり、相手は身動きが取れないため無防備な状態となる。アレクやフレイアのように異なる氣力なら簡単に干渉はされないが、「頑張れば」一瞬だけ干渉して動きを止めることができる。
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