大陸の青銅器との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 00:50 UTC 版)
喜田貞吉(大正15年)は、青森県津軽半島の宇鉄から出土した内反りの石刀を取り上げ、中国の先秦時代に用いられた青銅製刀子を縄文人が模造したものであると推定している。喜田説が発表されてから約30年後には、山形県鳥海山麓にある三崎山から青森県宇鉄出土の石刀と形状が類似する青銅製刀子が発見され、改めて石刀との関連が問題されるに至った。柏倉によれば、縄文後・晩期に現れる石刀は大陸からもたらされた青銅製刀子の模倣であるとしている。西脇対名夫は、石刀・小型石棒(成興野石棒など)の頭部や体部の意匠から、オルドス地方やシベリアで見つかる青銅製の鈴首剣に起源を求めている。このように研究者の中には、これらの石剣・石刀を縄文人が大陸の光り輝く青銅剣を観て模したものとみている。
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