内反り

デジタル大辞泉

うち‐ぞり【内反り】

読み方：うちぞり

刀身の反りが、刃のほうに反っていること。⇔外反り。

刀剣用語解説集

内反り（うちぞり）

遺例は少ないが飛鳥時代から奈良時代の直刀にも見られる体配。一般に刀はその使用目的から棟側に反る体配であるが、短刀にはわずかに刃側に反る場合もあり、これを内反りと称する。鎌倉中期に始まり、新刀期にはなく、わずかであるが新々刀期に古刀を写したものとして再び現われる。繰り返された研磨の結果として内側に磨き減ったものか、刺突の目的でこの体配が考案されたのか、研究の余地もある。

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内反り（うちぞり）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/14 09:56 UTC 版)

「日本刀」の記事における「内反り（うちぞり）」の解説

一般的に棟に向かって反るものだが、その逆で刃に向かって反っているものをいう。鎌倉時代の短刀・正倉院宝物の「刀子（とうす）」に見られる。然しながら短刀の場合、度々の日本刀研磨によって重ねの薄い切先部分のほうから研ぎ減り、内反りになることは知られており、むしろ内反りがつかない短刀程健全と言い得る。