大宮家_(閑院流)とは? わかりやすく解説

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大宮家 (閑院流)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/01 21:22 UTC 版)

大宮家
(藤原北家 閑院流)
左三つ巴 ひだり みつどもえ
本姓 藤原北家閑院流西園寺庶流
家祖 大宮季衡
種別 公家羽林家
華族子爵
出身地 山城国
主な根拠地 山城国
凡例 / Category:日本の氏族

大宮家(おおみやけ)は、藤原北家閑院流西園寺庶流にあたる公家華族。公家としての家格羽林家、華族としての家格は子爵[1]


歴史

西園寺公衡の子季衡を祖とする。季衡は光厳天皇外叔父(生母は同母妹の西園寺寧子)として従一位右大臣にまで昇り、異母弟にあたる実衡官位官職を越した。しかし、その後氏衡・公名が相次いで出家または早世し、公名の子、実尚は貞治5年(1366年)に23歳で権大納言に昇る(当時従二位。後に正二位)も、大臣への昇進は実現しなかった。嗣子を残さないまま薨去したので一時断絶したが、実衡の直系子孫である季光が再興した。江戸時代の家禄は130石[注釈 1]

明治維新後の明治2年(1869年)6月17日の行政官達で公家と大名家が統合されて、華族制度が誕生すると大宮家も公家として華族に列した[2][3]。1884年(明治17年)7月7日の華族令の施行で華族が五爵制になると、翌日8日に大納言直任の例がない旧・堂上家[注釈 2]として以季子爵を授けられた[5]

以季は貴族院の子爵議員に4回当選して務めた[6]

歴代当主

  • 大宮季光
  • 大宮季勝
  • 大宮実勝 - (姉小路公景の子)
  • 大宮公央
  • 大宮実堅
  • 大宮昌季
  • 大宮貞季 - (西園寺致季の子)
  • 大宮盛季
  • 大宮良季 - (日野資矩の子)
  • 大宮政季
  • 大宮公典
  • 大宮以季 - (小倉輔季の子)

系譜

実線は実子、点線(縦)は養子。
西園寺公衡
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
実衡 大宮季衡1
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
氏衡 公名2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
実持 実尚3
 
 
 
 
 
(再興)
 
 
 
 
 
季光4[7]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
季勝5 実勝6[8]
 
 
 
公央7
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昌季8 実堅
 
 
 
貞季9[9]
 
 
 
盛季10
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
良季11[10] 篤実 俊季
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
篤実 政季12[11] 公良
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
暉季 公典13 俊季
 
 
 
以季14[12]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
公孝15[13] 浩季
 
 
 
 
 
 
 
 
 
司季16 惇季
 
 
 
秀人17[14]

系譜参考

脚注

注釈

  1. ^ 国立歴史民俗博物館の『旧高旧領取調帳データベース』によると、幕末期の大宮家領は山城国相楽郡千童子村のうち130石であった。
  2. ^ 中納言から、そのまま大納言になることを直任といい、中納言を一度辞してから大納言になるより格上の扱いと見なされていた。叙爵内規は歴代当主の中に、この大納言直任の例があるか否かで平堂上家を伯爵家子爵家かに分けていた[4]

出典

  1. ^ 小田部雄次 2006, p. 329.
  2. ^ 浅見雅男 1994, p. 24.
  3. ^ 小田部雄次 2006, p. 13 - 14.
  4. ^ 浅見雅男 1994, p. 118.
  5. ^ 小田部雄次 2006, p. 330.
  6. ^ 華族大鑑刊行会 1990, p. 376.
  7. ^ 西園寺公益の次男。
  8. ^ 姉小路公景の子。
  9. ^ 西園寺致季の子。
  10. ^ 日野資矩の次男。
  11. ^ 清閑寺昶定の子。
  12. ^ 小倉輔季の子。
  13. ^ 小倉英季の子。
  14. ^ 竝河秀行の子。

参考文献

関連項目





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