大スケールの先駆者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/07 22:13 UTC 版)
1970年代初めまでにポリスティルの商品ラインナップは多少多様化し、スロット・カーと大スケールの金属モデルが追加された。1973年にリリースされた1:24スケールのSシリーズ(1:22スケールも含まれた)は新メーカーのマートイ(英語版)(後にブラーゴとなる)と直接競合した(Rixon 2005、p.14)。ポリトイはこのより大きくより収益性の高いスケールに移行した最初の企業の1つであった。したがって、現在も人気を保ち続ける大スケールのダイキャストモデルのトレンドセッターであった。ポリスティルの大スケールモデルのプロポーションはしばしば欠点が見られたが(マートイの一部、ブラーゴとマイストは後に改善された)、それを補うための創造的なプレゼンテーションが行われた。例えば、ランチア・フルヴィア極地探検車のようなラリーカーは目を見張るものであった。このモデルには雪や埃を表現する白と茶の塗料によるウェザリングが全体に施されていた。 アルファロメオ・1750C、BMW・328ロードスター、ランボルギーニ・カウンタック、フェラーリ・GTO、フェラーリ・250カリフォルニアロードスター、モーガン・プラス8などのさらに大きな1:16スケールのTGシリーズは、1980年頃に導入された。しかし、これらのモデルの一部は、競合他社のブラーゴやマイストほど詳細ではなかった。例えばモーガンは、ドアを開くと美しいが、タイヤはゴムではなく硬質プラスチックであった。また、ステアリングホイールと前輪は固定されており、フードが開かず、追加部品のコストが節約されていた。しかし、アルファロメオ・1750にはトップ・アップとトップ・ダウンの2つのバージョンがあった。1980年代後半までに大スケールモデルはポリスティルのの販売のバックボーンとなっていた。そして1:43スケールはエリゴールやビテス(英語版)、そして古くからのソリドのような高級コレクターブランドのラインナップとなっていた。 1:15スケールのオートバイモデル、MSシリーズとMTシリーズも1980年頃に登場した。すべてのスケールのレーシングシリーズ(次項参照)は重要な役割を果たした。さまざまなトラックや戦車(CAシリーズ)とその他の軍用車両も発売された。軍用車両の中でも素晴らしいモデルは、ドイツ・アフリカ軍団仕様のサイドカー付きBMWであった。テレビや映画のフィギュアや車両も登場したが、コーギー・トイズやディンキー・トイズの製品ほど人気は無かった。例としてバットマンやスーパーマン、ディズニーの車が挙げられる。さらに、メゴ(英語版)やライオン・ロックのミリタリーアクションフィギュアがポリスティルの名前で販売された。 Jシリーズは、より大きくカラフルなおもちゃのようなトラックで、車体と大きな車輪に多くのプラスチックを使用していた。例としてJ85メルセデス・ベンツ ウニモグ・ダンプトラックが挙げられる。
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