塞栓の種類とは? わかりやすく解説

塞栓の種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 23:19 UTC 版)

塞栓」の記事における「塞栓の種類」の解説

血栓性塞栓症 血栓一部もしくは全部剥離し遠隔部に運ばれ、その部位塞栓起こす塞栓症の中で最も多い。一般に塞栓症呼ばれる静脈右心房右心室生じた血栓肺血栓塞栓症原因となる。左心房左心室動脈生じた血栓末梢動脈塞栓し、次に述べアテローム塞栓症類似した症状引き起こす心房細動よるもの下肢エコノミークラス症候群抗リン脂質抗体症候群などが原因となる。 アテローム塞栓症 動脈硬化病巣破片アテロームなど)が原因となる。大動脈頸動脈、脳動脈でしばしばみられる例えば、腎アテローム塞栓症による腎機能低下腫瘍塞栓症 微少がん細胞血管内へ侵入し血管破壊をして、多く静脈系塞栓形成する[要出典]。悪性腫瘍患者呼吸不全原因のひとつ。 脂肪塞栓症 多く骨折などの外傷に伴い骨髄の脂肪組織血管内に流入して起こる。大腿骨脛骨などの長管骨骨折90%で起こる。詳細は「脂肪塞栓症」を参照 空気塞栓症気体塞栓症ガス塞栓症空気血管内圧もしくは血中窒素ガス血管内分離によって起こる。潜水病が代表。静脈性は輸血中の空気誤入や人工透析血管造影などで起こる。動脈性は胸部手術気胸肺の刺創肺静脈から空気が入る場合に起こる。 詳細は「減圧症」を参照 羊水塞栓症 帝王切開術中子宮内胎児死亡稽留流産常位胎盤早期剥離前期破水などが基礎疾患となり、胎児皮脂等の胎児成分胎便成分母体血中流入し肺の微小血管に詰まることにより発症する説と、羊水中の化学活性物質原因とする説がある。非凝固性性器出血特徴で、帝王切開におけるリスク増大調査結果報告されている。 細菌・真菌塞栓症 病巣から細菌塊・真菌塊が流入して塞栓症起こす寄生虫(卵)塞栓症 寄生虫寄生虫宿主体内産出した卵より血管塞栓が起こる。寄生虫卵による塞栓においては住血吸虫静脈住み、腸或いは膀胱産卵、卵は小血管粘膜定着し栓塞の状態となる。さらに静脈流され肝内に栓塞生じる。マンソン住血吸虫の卵は肺に、日本住血吸虫の卵は脳に塞栓症起こす異形吸虫の卵は腸粘膜から静脈流れ心臓、脳、脊髄重篤塞栓症起こす門脈塞栓症 門脈生じ塞栓で、胃癌肝細胞癌膵癌、などでしばしば見られるごく稀に急性膵炎敗血症外傷など良性疾患でも合併することがある

※この「塞栓の種類」の解説は、「塞栓」の解説の一部です。
「塞栓の種類」を含む「塞栓」の記事については、「塞栓」の概要を参照ください。

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